業務量が増えているものの人員を補充できない。納期が迫っており、納期遅れは許されない――。 恒常的に忙しいITの現場は、このような事態に陥りがちだ。あなたのチームも厳しい状況を乗り越えるために、長時間残業を余儀なくされてはいないだろうか。ところが、残業で乗り切っても評価されにくいばかりか、「残業を減らすように」などと上司から言われることさえある。そんな時は「この業務量でどうやって減らせというんだ」と思わず反発したくなるかもしれない。 とはいえ、反発していても状況は変わらない。そこでいっそ、残業を「減らす」ではなく、思い切って「残業ゼロ」を目指してみてはいかがだろうか。いやむしろ、積極的に残業ゼロを目指してほしい、と筆者は考えている。 というのも、今や残業ゼロは社会の要請だからだ。多様な人材が仕事で活躍できる環境を整えるために、政府がワークライフバランス(仕事と生活の調和)を推進している。ワー