北極点単独無補給徒歩到達をめざす北極冒険家の荻田泰永さんが5月24日、神奈川県大和市に「本と冒険」をテーマにした書店をオープンした。無類の読書家でもあり、2019年3月に刊行した、著作『考える脚』(KADOKAWA刊)は、第9回「梅棹忠夫・山と探検文学賞」を受賞するなど、書き手としても広大無辺な極地行を重ねながら、深い思索の旅を続けてきた。 書店の一画には南極で使用した装備を身につけた等身大の荻田さんの抜け殻?やパネルなども展示されている 「冒険研究所書店」という書店名からもわかるように、そもそもここは、荻田さんの極地行の装備や資料などを保管する事務所であり、19年に「冒険研究所」として開設して以来、ここでトークイベントや勉強会を行なったりと、野心あふれる若い冒険家や旅人たちが集まる場所でもあった。 「探検とは、知的情熱の身体的発露である」 「本屋風情」がすっかり板についてきた荻田さん。「