大量破壊兵器を搭載した列車が街に向かっているという想定で、途中の跳ね橋の制御システムをハッキングし、持ち上げることで列車の侵入を止めるといった訓練や、医師がコーヒーショップで接続したWi-Fiのアクセスポイントからアカウント情報を盗み、病院システムを乗っ取って入院中の要人暗殺の企てを防止する訓練──これらはすべて米国空軍が開発した仮想空間「サイバーシティ」上で実際に行われていることだ。今回は、仮想空間や仮想環境で行われている2つのセキュリティ対策について紹介しよう。 米ワシントンポストは11月27日付の記事で、ニュージャージーのCounter Hackという会社が、米国空軍から依頼されたプロジェクトにより、発電所、鉄道、給水塔、病院、さらにWi-Fiが使えるコーヒーショップまで、街ひとつをまるごと再現した「サイバーシティ(CyberCity)」を開発し、稼働させていると伝えた。 この仮想的