日本発の仮想マシン・ソフトウエアBitVisor 1.0が2009年3月30日,オープンソース・ソフトウエアとして正式リリースされた。政府の情報セキュリティ基本計画「セキュア・ジャパン」の施策の一つとして,政府機関への導入を目指し開発した,暗号化機能などを備える仮想マシン・モニターである。 開発を担当したのは筑波大学を中心とした産学のチーム「セキュアVMプロジェクト」。そしてCPUの仮想化を行うコア部分を一人で開発したのは,3年前のプロジェクト発足当時は大学を卒業したばかりの大学院生だった榮樂英樹氏である。榮樂氏は,中学生でIBM PCのエミュレータを,大学2年生で仮想マシン・モニターを作ったという経歴を持つ。 製品化に備えすべて独自開発 BitVisorは,クライアント・パソコンからの情報漏洩を防ぐ目的で開発されたクライアント・パソコン向けの仮想マシン・ソフトウエアだ。OSより下の,仮想
筑波大学は、仮想化によって高セキュリティ環境を構築する仮想マシンモニタ(VMM)ソフトの最新版「BitVisor 1.0」を2009年3月31日公開した。同ソフトを開発する「セキュアVMプロジェクト」のWebサイトからソースコードをダウンロードできる。ライセンスは修正BSD。 OSから独立した形で強力なセキュリティ機能を実装した純国産のハイパーバイザー型仮想ソフト。ストレージやネットワークの暗号化、ID管理などの機能を仮想マシン上に搭載して、クライアントPCの盗難・紛失、ウイルス感染などによる情報漏えいを防止する。 最小限必要なI/Oだけを監視・仮想化し、それ以外のI/Oはハードウェアに透過的にアクセス可能にする「準パススルー型アーキテクチャ」を採用。コアを大幅に軽量化して、オーバーヘッドを軽減している。昨年3月に開発初期版を公開し、改良を進めていた。 最新版ではATAPI規格およびEHC
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