2009年11月24日、DNSプロトコルのセキュリティ拡張「DNSSEC」の普及のための組織「DNSSECジャパン」が設立された。DNSSECは、DNSサーバーからの応答に公開鍵暗号方式による署名を付け加えることで、パケットの正当性を確認するプロトコルである。 DNSSECは2009年に入って、日本レジストリサービス(JPRS)や、各国のTLD(トップレベル・ドメイン)レジストリが2010~2011年頃のDNSSEC導入に向けて動き出したことで注目を集めている。ただし、DNSSECの実装にあたっては「パケットのデータ量やクエリ数が増えてサーバー負荷が増大する」、「ネットワーク環境によってはサイズの大きいUDPパケットを通さない可能性がある」など、いくつか技術上の課題が挙げられている。また、公開鍵暗号方式の鍵の運用・管理方法などにも未確定の部分が残っている。 そこでDNSSECジャパンでは、