NECは2013年2月28日、伊藤忠商事100%子会社のセキュリティ企業であるサイバーディフェンス研究所を買収すると発表した。3月1日に伊藤忠商事からの株式取得手続きが完了し、サイバーディフェンス研究所はNECの100%子会社となる。買収金額は「十数億円規模」(NEC広報)という。 サイバーディフェンス研究所はペネトレーションテスト(侵入テスト)によるセキュリティ脆弱性診断や、ハッカー視点でのセキュリティ教育サービスなどに強みを持つ。自衛隊出身の名和利男氏、エストニアのセキュリティ関連団体「Zone-H」出身のラウリ・コルツパルンCTO、多数の脆弱性発見で第3回IPA賞を受賞した福森大喜氏など著名な従業員も多い。 買収後もサイバーディフェンス研究所は独立した企業として存続する。「サイバーディフェンス研究所が得意とする分析や最新トレンドの把握といった業務は、独立していた方がやりやすいと判断し