18時5分開始。 舛添 「全委員のご出席ありがとうございます。また、こんなにたくさんの資料もありがとうございます。これだけで2日間のシンポジウムを持てるくらいの分量だと思う。こういう時は避暑も兼ねて1泊2日のブレストもいいかなと思う。 完全に白紙から新しいものを作り上げていく時には、既成概念から離れた方がいい。たとえば医師の教育の話で言うと、教育の名の下に関連病院へ派遣しているわけで、私は労働大臣でもあるので、教育の一環として働かせているとは言うものの、それは日雇い派遣とは言わないまでも、労働の問題から見るといいのだろうかと思ってしまう。そういった常識、医療現場じゃない所からいいのかと言われて答えられるのかは大事だと思う。一方で基本的に現場重視だから、たとえば臨床研修でも現場の先生方がこう変えるんだと自分たちでルールを決めて規制するのはいいと思う。しかし政府が全国一律に旗振ってというのはど
昨日の夕刻に開かれた新しい検討会。 タイトルは『「安心と希望の医療確保ビジョン」具体化に関する検討会』。 この前まで開かれていたのは 『「安心と希望の医療確保ビジョン」会議』。 政治側のメンバーは変わってないけれど 医療側・市民側メンバーは総入れ替え。 誰が新検討会のメンバーなのかは、こちらをご参照いただきたい。 県立柏原病院小児科を守る会の丹生さんは欠席。 「守る会を通して学んだことや希望を伝えたい」とメッセージを寄せた。 さて、検討会のタイトルを見ただけだと 何がどう違うのか、なぜ改めて検討会を設置する必要があるのか 今イチよく分からなかったのだが 以下の舛添大臣の趣旨説明で、ああなるほどと思った。 舛添 「ご承知のように安心と希望の医療確保ビジョンが先般策定された。このビジョンには3つのポイントがある。①医師数を増やす②地域ネットワークの再生③柏原病院の小児科を守る会のように患者・国
「事の始めとして、医療における平等というものがある。世論はサービスの格差に反対である。そうすると市場原理で医療サービスは提供できないので、政治が決めることになる。財源をどこかから持ってくるかというと、保険料や税金として強制的に徴収することになる。徴収の仕方は応能負担になる。たとえば料率を一定にすると収入に応じて保険料は変わるけれど受けるサービスは一定である。 ということは、お金が高所得者から低所得者に向かって、青壮年から高齢者に向かって、流れる仕組みになっている。高所得者や青壮年は建前としては平等に賛成しても、本音では強制徴収される保険料を抑えたいと考えている。一方でサービスを平等にするためには、誰が受ける医療についても保険料の範囲・条件・料金を決めることになる。それが診療報酬。規定外のサービスを提供したり追加料金を要求すれば、全額自己負担になるという『混合診療の禁止』がある。 医療におけ
4年ほど前まで朝日新聞の記者をしておりました。独立して現在は、こんな雑誌を毎月発行しています。『ロハス・メディカル』をwebメディアと勘違いしている方が時折いらっしゃるのですが、webやブログは、あくまでも雑誌の宣伝のために片手間にやっていることで、紙が本業です。 紙が本業である証拠に、検討会を全回傍聴してブログやメルマガで報告してきましたが、その間ずっと前田座長からは「インターネットに書かれちゃう」としか言ってもらえませんでした。でも、雑誌本体にいわゆる医療事故調のことを載せた時には、検討会の最終回で「ロハス何とかに、とんでもないことが書いてある云々」と言及してもらえました。これでも分かるように、紙が本体で、webは影みたいなものなので、できましたら一度雑誌の現物を手に取ってご覧いただけると幸いです。本日も最新の7月号を若干持ってきております。もしご希望の方いらっしゃいましたら差し上げま
厚労相が(厚労省が,とはあえて言いません)医師数抑制政策を見直す方針を打ち出しました。これまで絶対数では足りている,偏在しているだけと主張し続けていたことを考えれば画期的なことではあります。 当方の見解は,およそ1年ほど前のエントリで述べた主張と基本的には変わっていません。 医学部の定員という蛇口を閉めたままで、あれこれやりくりしても、焼け石に水ではないか。 医師の確保―医学部の定員を増やせ(cache) 「焼け石に水」というのは熱く焼けた石に少しばかりの水を掛けても一向に冷めないように、援助や努力の力が僅かで効果が上がらないことの喩えですから,蛇口を少しばかり開いても意味がないんじゃないでしょうか。そういう意味ではこの文章は実態を的確に表現しているといえます。 この比喩をそのまま使わせていただくなら,石が真っ赤になるまで熱せられている原因となっている火を消さないと石を冷ますことはできない
政府・与党は12日、75歳以上を対象とした後期高齢者医療制度(長寿医療制度)の見直しに関する協議会を首相官邸で開き、低所得者の保険料負担軽減の拡大や保険料納付の肩代わり容認を柱とした改善策を正式決定した。 必要な財源は今年度が560億円、来年度以降は毎年330億円。今年度分は補正予算で対応するとみられるが、財源が焦点となる。 後期高齢者、改善策 保険料の軽減拡大、天引き見直しも 政府・与党が12日に決定した後期高齢者医療制度の改善策の柱は、保険料の負担軽減の拡大と、保険料の年金からの天引きの見直しなどだ。 保険料軽減策では、今年度は、年金収入が年168万円以下の人は10月から半年間、保険料徴収を凍結する。この結果、保険料のうち定額負担の「均等割」は実質8割5分の減額となる。対象者は約470万人で、費用は約300億円。来年度以降は、同80万円以下の人について均等割を9割減額とするため、適用対
後期高齢者医療制度に対する様々な批判にこたえる形で、政府・与党が改善策を決定したのが6月12日のことでした。 http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kaigo_news/20080613-OYT8T00282.htm http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kaigo_news/20080613-OYT8T00282.htm この政府・与党決定を受けて、厚生労働省内部で調整が続けられていたようですが、一昨日に担当課長会議が開催され、保険料負担軽減策の具体的な内容について説明があったところです。会議の資料はWAMNET(全国高齢者医療・国民健康保険主管課(部)長及び後期高齢者医療広域連合事務局長会議資料(平成20年6月26日開催))に掲載されています。 また、制度開始からの混乱は周知が足りなかったとの反省に基づいてか、本日の新
――『安心と希望の医療確保ビジョン』のセールスポイントを教えてください。 一番、国民が心配しているお医者さんの不足、奈良で妊婦さんがたらい回しされて大阪へ連れて行かれて死産したとか、そういう話がいっぱいありますでしょ。小児科が足りないとかね。そういう問題に対して、基本的に厚生労働省担当相としてどう対応するか考えましたということです。 国民みんなが足りない足りないと思っているのに、平成9年の閣議決定以来、歴代の厚生労働大臣は役人にそそのかされたのか、医師は十分にいると答弁し続けてきた、偏在しているだけだ、と。そんなの普通の人から見たら違うんじゃないのということで、国会答弁から変えた。まず一つはお医者さん増やすよ、医学部定員削減の閣議決定を見直すよ、それが第一。それからもう一つは地域、現場中心主義だということ。霞が関に座っていて医療の現場が分かるわけないんで。現場中心で現場の地域のネットワーク
医療事故が発生したときに,きちんとその原因を究明せずにあいまいにしておくことにより,患者側の不信が生じ,再発予防にも生かされないということは以前から指摘されて来ました。そういう反省を踏まえて医療事故を調査する第三者機関のあり方について議論がされていると,個人的には理解しています。 どのようにして事例を拾い上げるか,あるいは調査した結果をどのように活用するのか,そのために届出の基準や手続き,調査結果の取り扱いをどのようにすべきかという議論は,いわば調査機関のインプットとアウトプットに関するものです。機関の中枢は医療事故を起こした原因や背景の調査を行うことで,ここがまともに機能することは暗黙の前提となっていると思われます。 とはいえ,現実問題として,原因究明を行うための戦力は残念ながら圧倒的に不足しているといわざるを得ません。どのような案が採用されるにしても,名誉職や非専門家がいくら集まっても
(関連目次)→本日のニュース・おすすめブログ..。*♡ 目次 安心と希望の医療確保ビジョン 目次 ぽち→ (投稿:by 僻地の産科医) 正直、舛添大臣の結論到達への速さに驚いています! 以前、私は斜陽の「新築」「増床」ピカピカ病院で働いていました。 しかし、その借金を返すためにお給料は低く、常に赤字で、 総務省公立病院改革懇談会 座長 長隆氏をして 「建物がね~」と言わしめた病院で身に染みていたのです。 キャリアブレインニュースより、どうぞo(^-^)o..。*♡ 救急体制、「ハコ」より「ネットワーク」 舛添厚労相、現場を視察 (熊田梨恵) キャリアブレイン 2008年6月25日 http://www.cabrain.net/news/article/newsId/16789.html 舛添要一厚生労働相は6月24日、地区医師会員などによる独自の医療連携や初期救急体制を敷いている東京都江戸
〈『臨床婦人科産科』2008年6月号より〉 医師不足はどうなる? 医療事故は刑事訴追? “危機”を超えて“崩壊”とさえ言われる昨今の医療環境。この窮状の打開に向けて,舛添要一厚生労働大臣にかかる医療界の期待は大きい。「舛添氏は何かやってくれそう」と大臣就任を最も喜んだ医師の1人であり,無過失補償について取り上げた小説『ノーフォールト』の著者としても知られる日本産科婦人科学会常任理事の岡井崇氏に,現場で苦悩する臨床医を代表して舛添氏と対談していただいた。 なお,本対談は厚労省から死因究明制度に関する第三次試案が出される前の2008年3月25日に収録を行った。また本稿は対談のダイジェスト版で,全文は発売中の『臨床婦人科産科』6月号に掲載されているので,ぜひご一読いただきたい。 医師は不足している 岡井 今,私たち現場で働いている医師の感覚では,産婦人科だけでなく,ほかの科の医師も不足していると
ビジョン案なるものが示された。 恐らくそのままビジョンになるのだろう。 何しろ、会議の前に事務方が会見しちゃったくらいだから。 先日まではぎっしり席を埋めて傍聴していた厚労省の中堅幹部たちも8人しかいない。 さておき、ビジョンの現物はすぐに厚労省サイトにアップされると思うので、そちらを見てほしい。 (された=19日に追記) 若干セレモニー感は漂うが、後になって 「あの時のあれがそうかあ。しまったあ」とならないよう 各人の発言を拾ってみよう。 舛添 「お手元に案が示されている。最終的にまとめができると思う。アドバイザリーボードの皆様、陳述してくださったりお邪魔したりした皆様に感謝したい。この会議と並行して骨太の方針の策定が進んでおり、来年度予算を方向づけるものになる。ここ数日は、その件についての大臣折衝や総理との話し合いをしておったが、最終形でない素案段階ではあるが、ムダを排すこと政策の棚卸
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