超伝導体の「ジョセフソン効果」を発見し、「超心理学」に傾倒し、「水の記憶」を妄信する天才 ブライアン・ジョセフソン(1973年) どんな天才にも、輝かしい「光」に満ちた栄光の姿と、その背面に暗い「影」の表情がある。本連載では、ノーベル賞受賞者の中から、とくに「異端」の一面に焦点を当てて24人を厳選し、彼らの人生を辿る。 天才をこよなく愛する科学哲学者が、新たな歴史的事実とエピソードの数々を発掘し、異端のノーベル賞受賞者たちの数奇な運命に迫る! ※本稿は、月刊誌『Voice』の連載(「天才の光と影 異端のノーベル賞受賞者たち」計12回)を継続したものです。 カーディフからケンブリッジ大学へ ブライアン・ジョセフソンは、1940年1月4日、英国ウェールズのカーディフで生まれた。 ウェールズは、英国(グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国)の4つの連合王国の1つで、イングランド・スコットラ
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