ask.fmで「強姦被害者を黙らせる日本 女性を抑圧する社会ほど、強姦事件の認知件数が少ないことを示すデータ」と言う社会学者の卵の古谷有希子氏のエッセイについてどう思うか質問を受けたので、古谷氏が収拾したデータを著しく不適切に扱っている上に、仮に分析が適切でも結論を支持するものにはならない事を指摘したい。社会学としては問題ないのかも知れないが、社会科学としては一般誌向けの記事としても問題であろう。 1. 数字の取り扱いについて 古谷有希子氏はOECDのGender, Institutions and Development Database 2014 (GID-DB)とUNODCのRape at the national level, number of police-recorded offencesをデータソースとして使っていると思われる。「男女不平等な家族法」はDiscriminat
■はじめに みなさん、はじめまして。この講義を受け持つ宮台真司です。 この講義は半期ですから、全部でおそらく13〜4回授業があると思います。もちろん社会システム理論についての全体像についてお話しすることは、基本的にはできません。社会システム理論のなかのいくつかの基礎概念、例えば「システムとは何か」、あるいは「制度とは何か」「信頼とは何か」「ルールとは何か」「機能とは何か」「進化とは何か」「学習とは何か」「適応とは何か」、とざっと思いつくだけでもすぐに7つ、8つくらい最も注目的な概念が出てきます。 さらに、ややテクニカルなことになってくると、例えば分化(differenciation)とか、一般化・特殊化とか、いくつかこういうふうな概念について思いつくことができます。 こうした基礎概念をある程度理解してもらった後で、例えば権力ないしは政治・宗教・教育、性愛、法システム、科学とか、先取りして言
空間と「場を占めぬもの」 | 若林幹夫 On the Totalization of the City (Part 1): Space and the Placeless Object | Wakabayashi Mikio 1 空間論的転回 都市をめぐる社会科学的な議論のなかで、今日しばしば、社会理論や都市の社会学における「空間論的転回」と呼ばれる事態が語られてい る★一。アンリ・ルフェーヴルの都市論、マニュエル・カステルの新都市社会学、デヴィッド・ハーヴェイの社会地理学、アンソニー・ギデンスの構造化理論などに典型的に見出されるとされるこの「転回」は、現代の都市や社会の構造やそれを貫く論理を、空間をめぐる社会的な諸関係とそれを貫く論理として捉えようとする「空間論」的な問題意識をゆるやかに共有しており、また相互に影響を与え合ってもいる★二。それらの試みが「転回(turn)」と呼ばれるのは、
ユウタロス Ver.R.I.P @bishop_ring アイドルとかキャバ嬢を研究していますというのは学問じゃねぇと言うのはなんとも偏狭ですよ。まして社会学はクソなんていうのは悲しいったらありゃしない。皆立派な最高学府で学んだのならもっと寛容になってはくれまいか。 変な奴は人格を攻撃してくれたまえ。社会学は巻き込まないでおくれ。 2016-08-22 23:41:40 NKPMとイッパイアッテナ(入院中) @KPtan2 社会学者界隈には変な奴が多いと思ってはいるが、ユウタロスさんの主張は正論やね。社会学そのものよりその界隈にいる変な人個人への批判をすればいい。とはいえ、なぜ、社会学者界隈には変な奴が多いのかという現象にも興味あるんだよね。 twitter.com/bishop_ring/st… 2016-08-22 23:50:57
「社会」とはどのようなものか。私達が生きるこの「社会」において、様々な自己啓発の手段が求められ、消費されていくこの社会で自分自身の位置を見定めるために必要な知識とものの見方を提示する一冊。 考える力が身につく社会学入門 作者: 浅野智彦 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版 発売日: 2010/02/18 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る スポンサーリンク 1. 社会学は「現代社会を見るためのレンズ」 第一にそれ(社会学)は、さまざまな現象を人と人との関係のあり方に即して分析し、理解しようとする学問です。第二に人と人との関係のあり方には一定の型があります。ですから、社会学とはこの関係の型に注目する学問であるともいえます。型というとやや抽象的すぎますので、ほかの言葉におき換えてみれば、例えば文化、価値観、ライフスタイルなどがそれにあたるでしょうか(P.7-8)。 ↓
カナダの研究者が社会実験として行っていたヒッチハイクロボット「Hitchbot」は8月2日、アメリカ大陸横断を始めてから2週間で破壊された。 Hitchbotはカナダ・マクマスター大学などいくつかの大学の研究者が社会学的な実験として行っていたロボット。子供くらいの大きさの円筒に模擬的な手足は付いているが、自分で移動する機能は持たない。どこに行きたいかをしゃべり、誰かの車に載せてもらいヒッチハイクで移動する。 顔に相当する部分にはLED表示、太陽電池とバッテリーにより携帯電話網を通して自分がどこにいるかを通知し、定期的に写真を撮影してInstagramにアップロード、Twitterにつぶやく(実際につぶやいているのは位置と画像を受け取った研究者の人だが)。簡単な会話もでき、内蔵バッテリーが低下すると充電を依頼、トリビアクイズでドライブ中の話相手にもなるという。 カナダ横断(約2週間)やドイツ
By SAM Nasim 30年間にわたって800人の子どもを追跡調査し、子どもが将来、経済的に成功するかどうかについて、何が必要なのかを大規模に調べた結果が明らかにされ、成功に必要なシンプルな要素が分かりました。 Rich Kid, Poor Kid: For 30 Years, Baltimore Study Tracked Who Gets Ahead : NPR Ed : NPR http://www.npr.org/blogs/ed/2014/08/07/335285098/rich-kid-poor-kid-for-30-years-baltimore-study-tracked-who-gets-ahead ジョンズ・ホプキンス大学の社会学者・カール・アレクサンダー博士は、ボルチモアに住む子ども約800人を、小学1年生から20代後半までの30年間という長期間に渡って追跡し、そ
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理由1 社会学系ブックガイドの決定版である 社会学および社会学へ影響を与えた周辺領域(哲学、歴史学、言語学、教育学、心理学、文芸批評等)の基本書をカバーした事典である。 用語や概念についての辞典はいくつもあるが、この分野の文献に焦点を合わせた事典には類書がない。 いや、正確に言えば、1998年に出たこの『社会学文献事典』の成功によって、同じ弘文堂から『精神医学文献事典』(2003)、『日本史文献事典』(2003)、『文化人類学文献事典』(2004)、『宗教学文献事典』(2007)という弟書たちが誕生した。 ブックガイドといえば、紙面の制約からせいぜい2〜3百字程度の紹介文のものが多い。あまり少ない字数だと紹介よりも惹句(おすすめ)にしかならず、その内容を伝えて読み手に判断させるところまで到達しないが、この本は違う。 事典という性質を活かして、1冊にまとめたものとしては、紹介冊数と紹介文量を
全国学力調査の結果分析から、年収の多い家庭の子ほど成績が良い傾向があることが28日、文部科学省が委託した初の全国調査で確認された。平均正答率の差は最大25・8ポイント。塾や習い事の支出が「ない」家庭と「月5万円以上」では、最大28・2ポイントの差があった。 家庭の年収と子どもの学力の関係について、国が全国的な調査・分析をしたのは初めて。お茶の水女子大の耳塚寛明副学長(教育社会学)の研究班が実施。昨年4月に全国の小6と中3を対象に実施した学力調査について、抽出した公立学校778校で保護者3万9981人へのアンケートと子どもの結果を分析した。 小6の国語A(A問題は知識中心)では、年収200万円未満の平均正答率が53%、年収1500万円以上は75・5%。算数B(B問題は知識の活用を問う)では、200万円未満が45・7%、1500万円以上が71・5%。年収が上がるほど成績が高かった。中学でもほぼ
やっと手に入れたマイホームーー 新築のうちは20年後の姿までは思い浮かべませんが、あちこちの古くなったマンションでは、駐車場が空いてしまい修繕資金がうまく積み上がらずに問題となっているケースが増えています。 経済番組のBizプラスサンデーでは、全国津々浦々まで足を運ぶ地域エコノミストの藻谷浩介さんと住宅問題に詳しい富士通総研上席主任研究員の米山秀隆さんの2人の専門家と共にこの問題の解決策を考えました。 VTRでは、築10数年のマンションの機械式駐車場に空きが出て、修繕積立金が積み上がらずに困っている事例を紹介しました。また、その解決を目指して、空き駐車場を外部に日割りで貸し出すことを仲介するビジネスや、機械式駐車場そのものをコンパクトに新調してメンテナンス費用を下げるビジネスをご紹介しました。 “限界マンション”も現れる?! 飯田キャスター: マンションの空き駐車場が増えると、マンシ
公益社団法人東京広告協会は、首都圏の大学生800人を対象に行った「大学生の友人関係に関する意識調査」の報告書を12月10日に公開しました。「人付き合い・コミュニケーション意識」「おひとりさま行動意識」「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)利用状況」といったトピックで調査と分析が行われています。 ▽ 大学生意識調査プロジェクト FUTURE2012 大学生の「友人関係」に関する意識調査(PDF) ▽ 大学生の約4割にテストの時だけの「テスト友達」|公益社団法人 東京広告協会のプレスリリース 調査を実施したのは、首都圏の大学でマーケティングを学ぶ大学生によるプロジェクト「大学生意識調査プロジェクト(FUTURE2012)」です。調査対象は駒澤大学・上智大学・専修大学・東洋大学・日本大学に在籍する1~4年の男女で、有効回収数1,029票のうち800票を集計対象としています。調査期間は
スポーツの試合などでよく見る「ハイタッチ」を、見ず知らずの人と交わす動きが広がり始めている。 中心は若者たち。東日本大震災がもたらした不安感のなか、「人との絆を確かめ合いたい」という思いがあるようだ。 2月中旬、鹿児島市の繁華街、天文館に「Let’s Hi Touch」などと書かれたベスト姿の若い女性ら約20人が立ち、道行く人と次々にハイタッチした。戸惑って避ける人もいたが、声をかけ続けた同市の会社員女性(25)は「笑顔でタッチしてもらえると、病みつきになる」と楽しそうだった。 市内の人材派遣会社員の女性(38)が知人の女性らに呼びかけ、昨年10月から始めた。毎月3回、天文館やJR鹿児島中央駅などで朝夕の時間帯に活動する。参加者の大半は20~30歳代。最初は約10人だったが、口コミやインターネットを通じて徐々に増え、多い時には約50人に上る。「『自分たちに何ができるだろう』と考えていた時、
明日から京大に異動になります。阪大には6年間、助/准教授として働きましたが、本当に楽しい6年間でした。 最後に日本の社会学に対する危惧を一つ述べておきます。日本の社会学の特徴は、アカデミズムの軽視だと思います。すなわち、学会報告や学会誌を軽視しているということです。学会発表もせず、学会誌に論文を投稿もせず、それでも社会学者づらして本を出版したり、さまざまなメディアで発言することができるのが、日本社会学の実情です。このようなことが起きるのは、学会報告や学会誌が、新人の登竜門として位置づけられており、その評価が低いからだと思われます。エライ先生は本しか書きません。エライので査読を受ける必要もありません。こっそり紀要などに考えを公開することはありますが、人から評価されるのは恐ろしいので、学会誌には絶対投稿しません。出版社も本が売れさえすればいいので、研究の水準や主張の真偽は気にしません。エライ先
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