補聴器などの販売を手がける「聴覚研究所」(岐阜市)は、誰が何を話したのか、話す人ごとの内容をスマホに表示する音声認識システムの開発に取り組んでいる。難聴者は複数人での会話を苦手とする傾向があり、スマホを利用した文字おこしアプリを来年初めにも販売する計画だ。 先天性難聴者の多くは、相手の口の動きを見てコミュニケーションを取るため、複数人での会話が難しくなりがち。さらにコロナ禍でマスクを着ける人が増え、会話がより難しくなってきているという。 複数人での会話のサポートをしようと開発しているのが、音声認識システム「Team Log」だ。 既存の文字おこしシステムでは、複数の人が参加すると声が重なり、うまく文字おこしができなかったり、関係ない人の声や環境音の影響で認識精度が落ちてしまったりする課題があった。また、スマホのマイクでは遠くの声がうまく拾えないため文字にできず、誰の発言だったのかも分からな