明石家さんまさん企画/プロデュースの劇場アニメ映画『漁港の肉子ちゃん』が6月11日に公開されました。 同作は、直木賞作家・西加奈子さんの同名小説が原作。ワケありの母娘・肉子ちゃんとキクコの秘密がつなぐ奇跡を描いた作品で、アニメーション制作は『鉄コン筋クリート』『海獣の子供』『映画 えんとつ町のプペル』などで知られるSTUDIO4℃。 監督は『映画ドラえもん のび太の恐竜2006』『海獣の子供』などを手掛けた渡辺歩さん。キャラクターへの優しいまなざしと日常のきめ細やかな温かい描写に定評がありますが、そこにさんまさんがもたらした化学反応も気になるところです。 声優に大竹しのぶさんやCocomiさんらを起用したさんまさんの采配は分かりやすく目を引きますが、作品自体は、肉子ちゃんの存在感を除けば、劇的なドラマでも奇をてらった物語でもない同作。ただし、人とのつながりが希薄になっている現代だからこそ刺