玉野市沖の島(石島、井島)で9日発生した山火事は、10日午前11時半現在も延焼を続け、香川県によると、島の面積約2・7平方キロ(270ヘクタール)の7割以上に当たる約200ヘクタールを焼失した。陸上部からの消火作業は難航し、夜明けとともに、災害派遣の自衛隊ヘリコプターなどが上空から散水している。民家への類焼、けが人は確認されていない。 玉野市は9日夜、島に住む全38世帯103人に避難勧告を出したが、10日午前6時半に解除した。 島には岡山、香川両県の県境があり、北側が玉野市「石島」で、南側が香川県直島町「井島」。石島側にしか人は住んでいない。 火災は9日午後2時20分ごろ、県境付近の直島町側の山林から出火。急勾配で狭い道が多い上、消防車両も未配備で、風にあおられて火勢は強まった。市消防本部によると、10日午前0時ごろ、集落から約150メートルまで一時、火の手が迫ったが、漁船などで機材を運ん