運用効率化のための仮想化導入が逆に運用を複雑に サーバ仮想化は、今や企業のシステム基盤を構築する上で、ごく当たり前の技術となった。ノークリサーチの調査「2012年版 中堅・中小企業におけるサーバ環境の実態と展望レポート」によれば、調査対象企業の約半数が既にサーバ仮想化を導入しており、今後さらにその割合は増え続けていくことが予想されている。 サーバ仮想化を導入することで得られる第一のメリットは、言うまでもなくサーバ集約によるコスト削減だ。しかし、忘れてはならない仮想化のもう1つの大きなメリットは、“保守・運用管理の効率化”とそれによるコスト削減にある。ただし、この点については残念ながら、まだ多くの企業がそのメリットを十分に享受できていないのが現状だ。富士通で仮想化ビジネスを率いる立場にある、同社 プラットフォーム技術本部 プロダクトソリューション技術統括部 統括部長 葛西康人(葛は日の下が『