興味深いのは、自由記述の解答の中に「システム運用管理を評価するための指標(KPI)作り」を挙げている読者がいることだ。安定稼働が当たり前とされる情報システムの運用管理では、事故なく運用した=100%達成、となるかもしれないが、それ以上の価値をどう指標化していくかは、悩ましいところだろう。 直近では、コストセンターではなく「収益に貢献する情報システム部門」としての在り方が求められつつあるようだが、コスト削減とビジネスインパクトのあるシステム提案がどのくらい実現できるかを数値化することは非常に難しい問題だ。 従来のコストセンターとしての情報システム部門では、安定稼働と併せてコスト削減をどこまで実現できるかが問われてきた。仮想化によるシステムリソースの効率化はこうした文脈の中でよく語られてきたところだが、実際には、各々のシステムのビジネスプロセスを検討した上で、どのように共通化・標準化できるかを
