禁煙を始めると、3分の2程度の人が、体重が2〜4kgほど増加してしまう、いわゆる「禁煙太り」を経験するといわれています。禁煙太りの原因は、“食べ過ぎ”や“エネルギー代謝の減少”です。 禁煙太りによる食べ過ぎには、2種類あるとされています。1つが、それまでニコチンにより抑えられていた食欲が回復することによる食べ過ぎ。もう1つが、禁煙による禁断症状である“口寂しさ”を解消するための、間食の食べ過ぎです。 また、厚生省(現厚生労働省)の「喫煙と健康―喫煙と健康問題に関する報告書 第2版」によれば、ニコチンを摂取すると、エネルギーの代謝が活発になることが分かっています。 もっとも、禁煙太りによる体重増加は、一時的なものと考えてよいようです。禁煙を開始してから2〜3週間ほどたつと、体重が安定する人が多いからです。とはいえ、体重の増加はできるだけ避けたいもの。禁煙太りを防ぐには、次のような方法が