労務屋ホームページに、労働政策研究・研修機構発行の「ビジネス・レーバー・トレンド」10月号に掲載された、「労組再生に使用者の視点を」というエッセイをアップロードしました。ここにもテキストだけ載せておきます。 いかに遠回りにみえても、結局は現実的な道が近道、という考え方なのですが、「それではなにも変わるわけがない!」とか決め付けている人とか、こういう考え方が理屈抜きで受け入れられない人もいるでしょう。まあ、編集部の私への期待もこういうことでしょうから、考えたとおりを書いてみました。 「労組再生に使用者の視点を」 10年ほど前、あるグループ労連の専従者から忘れられない話を聞いた。 「ある企業で経営者には知らせずに労組を結成し、設立大会で社内の人望の厚い人を執行委員長に選んで、いっしょに社長にあいさつに行った。社長は最初は驚いたが、最後には『自分はいままで、経営のことを本当に一人だけで悩み、苦し