メインフレーム並みの信頼性を備えた富士通のIAサーバー「PRIMEQUEST」。LSI内部とLSI間の配線を2重化するなどの工夫で信頼性を確保した。中核となるのが,MTL(Mori-Muta Transceiver Logic)と名づけた高速・小振幅でコンパクトな配線が可能なLSI間インタフェース技術。伝送速度は1.3Gビット/秒で,同社の既存技術の2倍超を達成した。(編集部) 今後はメインフレームが使われてきたようなミッション・クリティカルな領域でも,WindowsやLinuxが稼働するサーバーが主流になる。そう確信し,高度な基幹業務に耐えられる信頼性と性能を備え,高い価格競争力を持つIAサーバーの開発に2003年3月に着手した。約2年半の歳月をかけて,完成したのがPRIMEQUESTである(写真1[拡大表示],「PRIMEQUESTの概要」を参照)。 本稿ではPRIMEQUESTの開発