以前このコラムで、デジタル放送対応テレビのファームウェアが壊れた話を書いたことがある。これがよほど面白かったのか、後日朝日新聞から取材を受けたりしたわけだが、いよいよ一般の方にもファームウェアなるものがあるよ、ということが認知されつつあるということなのかもしれない。 ファームウェアのアップデートは、通信機能を持つ機器の場合は比較的楽だ。例えばPSPなどはオンラインでのファームウェアアップデート機能があらかじめ仕込まれており、過去何回かアップデートが行なわれている。 2003年の話になるが、Panasonicのデジカメ「DMC-FZ1」をFZ2相当にするというファームウェアが6000円で発売されたことがある。当時からデジカメのファームウェアがアップデートされることは少なくなかったが、後継機とほぼ同じになるというファームウェアを希望者にのみ有償で販売するという戦略は、当時としては画期的であった