ワタリウム美術館が主催する「水の波紋展2021」(9/5まで)に参加し、岡本太郎記念館の中庭で公開制作している。作品のタイトルは「焼夷弾は街に一発も落ちない」とした 弓指さんは今夏、東京・南青山の岡本太郎記念館で、公開制作に取り組んだ。テーマは、昭和20(1945)年5月の山の手大空襲。24日からの連続した空襲で、米軍は東京の広い範囲に大量の焼夷弾を投下。犠牲者は3600人にのぼった。青山周辺も焼け野原になり、表参道に遺体が積み上がったという。 「戦争の記録ってどれだけ読んでも生き残った人の証言じゃないですか。死んでしまった人がどう思っていたかは書かれていない。ぼくは死んでしまった人のことを考えたい。もし自分が(上空の飛行機を見上げて)あの高さから焼夷弾を落とされて、逃げる間もなく死んだとしたら、『あれが降ってこなかったらよかったのに』って思いながら死ぬ気がするんです。そういう絵です」 弓
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