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ブックマーク / brevis.exblog.jp (13)

  • 書評(巣ごもり読書のための):「経営戦略全史」「三体」「浄瑠璃を読もう」 | タイム・コンサルタントの日誌から

    連休である。ただし緊急事態宣言の下、行楽も映画もパーティも自粛要請で、家に「巣ごもりGW」を余儀なくされている方も多いと思う。そういう方々のために、少し厚めで読みごたえのある、でも案外スイスイ読み進められてしまうを3冊、ご紹介しよう。いずれも最近、面白く読んだばかりである。 テレビのニュースを見ていたら、今回の世界的パンデミック危機に対して、ニュージーランドと台湾が、素晴らしい対応力を発揮したと報じていた。ニュースキャスターと解説者は、ニュージーランドの女性首相が国民に切々と協力を訴えるビデオを紹介しながら、成功の最大の理由は、この首相のリーダーシップにあると断じた。 やれやれまたか、とわたしは思った。ニュージーランド政府がどのようにこの問題を把握監視し、どういった体制を組んで、どのような政策をとったのかは、ほとんど報じない。つまり危機対応の戦略については、何も触れないのだ。

    書評(巣ごもり読書のための):「経営戦略全史」「三体」「浄瑠璃を読もう」 | タイム・コンサルタントの日誌から
    mizoguche
    mizoguche 2020/04/30
    “リーダーシップとは、やる気によって決まると、この国では理解されている。…失敗したら、やる気が足りなかったのだと考える。 このような社会では、自他の経験から何も学ぶことがないので、何の進歩もない”
  • 危機なんて、ほんとに管理できるのか? | タイム・コンサルタントの日誌から

    これまで学生や社会人、そして勤務先の後輩たちなど、それなりに大勢の人々に対して、リスク・マネジメントの講義をしてきた。その説明の最初に、いつも問いかけるのが、この質問である。無論、答えは様々だ。だが(少なくとも日では)大多数の人が、「運・不運はある」と答える。「いや、ないと思います」という人は少数で、経験的に、ほとんどが20代の若者である。

    危機なんて、ほんとに管理できるのか? | タイム・コンサルタントの日誌から
    mizoguche
    mizoguche 2020/03/09
    “リスク・マネジメントというのは…ふだん意識の下に押し込めている『リスク』に光をあて、その影響を評価するとともに、科学的にその対応策を考えよう、という…技術である。”
  • 進捗率を何で測るか? −−情報処理技術者試験の問題より | タイム・コンサルタントの日誌から

    「プラント・エンジニアリング会社のように、物理的に目に見えるモノを作っている分野は、数量が測りやすいからいい。ソフトのように目に見えない成果物を作る仕事は、進捗管理がとても難しい。」 ・・こういう意味のことを、IT業界の方から何度か言われたこともある。いえいえ、どういたしまして。プラント・エンジニアリングのプロジェクトでは、設計業務だけで18ヶ月〜24ヶ月もかかる。この間、膨大な図面や仕様書が生成されるが、プラント予定地では1年後にやっと、基礎工事のための穴掘りが始まる程度だ。設計作業の進捗をどう捉えるかは、同じように悩ましい。

    進捗率を何で測るか? −−情報処理技術者試験の問題より | タイム・コンサルタントの日誌から
    mizoguche
    mizoguche 2020/02/09
    “プラント・エンジニアリングのプロジェクトでは、設計業務だけで18ヶ月〜24ヶ月もかかる”ソフトウェア開発だとでインクリメンタルにリリースした時点で完了といえるから完成数基準でも未来が見通せるのか
  • IT、OT、ET、そしてマネジメント・テクノロジー | タイム・コンサルタントの日誌から

    前々回、そして前回と続けて、サイトのテーマである『マネジメント・テクノロジー』の領域について、あらためて考えてきた。 マネジメント・テクノロジーは、目に見えにくい領域における技術である。わたし達の文化は、目に見えるもの(五感で感じられるもの)に対しては細部にまで徹底してこだわるが、見えない物事や抽象的概念には、いたって無頓着、という傾向が強い。 たとえばカレー屋さんの場合、料理の味と、その材料やレシピには研究を怠らない。しかし客の注文をどうとってどういう順序でデリバリーするか、何をストックし作る量をどう予測するか、といった店を運営する過程や仕組みには、なりゆきで応対する。これが多くの店のあり方だろう。 カレー料理法は「固有技術」で,店の運営の仕組みは「管理技術」(マネジメント・テクノロジー)に属する。もちろん固有技術(味)は、いわばビジネスのベースで、これが不味ければ商売は成り立たない

    IT、OT、ET、そしてマネジメント・テクノロジー | タイム・コンサルタントの日誌から
    mizoguche
    mizoguche 2019/10/21
    "オーケストレーションの技術、それがマネジメント・テクノロジーである"
  • マネジメント・テクノロジーの領域を知ろう | タイム・コンサルタントの日誌から

    サイトの主要なテーマは、(知らなかった人もいるかもしれないが)『マネジメント・テクノロジー』である。マネジメントと言う仕事には技術があって、学ぶこともできるし、蓄積したり磨いたり、人に伝えることもできる。決して気合とか根性とか、生まれつきのセンスとかだけで能力の決まる仕事ではない。そういうことを多くの人と共有したくて、ずっとこのサイトを運営してきた。 そもそもTechnology(技術)には2種類ある。固有技術と管理技術(マネジメント・テクノロジー)だ。固有技術とは、対象固有の科学法則に縛られる領域におけるTechnologyである。たとえば、機械設計、材料開発、システム設計、といった技術がそれに当たる。ちなみに、わたし自身の大学の専門は化学工学(Chemical Engineering)だった。これは化学プラントの設計に関わる工学だが、やはり固有技術である。 これに対して、管理技術とは

    マネジメント・テクノロジーの領域を知ろう | タイム・コンサルタントの日誌から
    mizoguche
    mizoguche 2019/10/21
    “わたし達の社会では、残念ながら、「マネジメントにも技術がある」という概念が希薄である。だから、マネジメントの上手下手は、まったく属人的なものだ、という思想が強い”
  • 感情のマネジメントとは、どういう事を指すのか | タイム・コンサルタントの日誌から

    夜中に目が覚めて、しばらく眠れなくなった。仕事の多忙で、身体は疲れているはずだ。なのに、うまく眠れないまま、いつの間にか、ある問題状況について考え始めていた。最近起きた、ひどくイライラするトラブルだ。おかげで頭がさえて、さらに眠りから遠ざかってしまう。「夜中にそんな事を考えても、仕方がない」−−そう自分に言い聞かせてみたが、心はまたその悩みに戻って行く。そして堂々巡りの思考の中で、休息すべき時間が失われてしまう・・ こういう経験をしたことがない人は、うらやましい。働いていて悩みが全くない人は、滅多にいないだろうが、悩みに煩わされる程度は、人によって違うようにも思える。夜中に目がさえるような時は、起きている間も、いつの間にかその問題を考え続けている。ただ、考えるといっても、たいていは同じ場所を巡っているだけで、出口の見つからないことが多い。つまり、脳の中のある部分がずっとループしたまま回り続

    感情のマネジメントとは、どういう事を指すのか | タイム・コンサルタントの日誌から
  • パン屋問題の解決、または中小製造業の生き残る道 | タイム・コンサルタントの日誌から

    あなたは町のパン屋さんである。以前は都会でエンジニアとして働いていたのだが、やむを得ぬ事情で郷里のパン屋を継ぐことになった。店は昔ながらの商店街にあり、店の奥では職人が小さな工場(こうば)でパンを焼いている。ところで、地域のチェーンストアからサンドイッチ製造の仕事を依頼されたのだが、受けてみたら大変な仕事だった・・という事情までは、前々回の記事「下請け型受注生産という日的形態を考える」https://brevis.exblog.jp/28051644/ に書いた通りだ。 何が大変かって? チェーンストアは、コンビニの向こうを張って、いわゆる「JIT納品」(ジャスト・イン・タイム納品)を要求してくる。1日4回、FAXで注文が来て、2時間以内に納品しなければいけない。おまけに製造後6時間以内の品であること、という鮮度指定もついている。ところが注文を受けてからカツを揚げてサンドイッチを作ってい

    パン屋問題の解決、または中小製造業の生き残る道 | タイム・コンサルタントの日誌から
    mizoguche
    mizoguche 2019/03/24
    “世の中で、無理は決して長くは続かないのだ”
  • わたしはなぜ、「プロジェクト管理」という言葉を使わないのか | タイム・コンサルタントの日誌から

    旅先ではいつも、その土地のものをべるのが習慣だ。だが、ときおり、外国で日料理屋に入ることもある。そして、たまに面らうような体験もする。いつだったか、アメリカの日料理屋で事を頼んだら、まっさきに味噌汁だけが出てきた。ふつうの街にある店で、来客はアメリカ人が多い。どうやら彼らの概念では、味噌汁はスープだから(Miso soupとよばれる)、真っ先に出すのが当然だということらしい。味噌汁を飲み終えたら、メインのおかずとご飯が出てきて、妙な気分だった。 汁物をsoupと訳するのは、もちろん正しい訳だ。だが日語で言う汁物と、英語スープは微妙に違う。たとえば英語では、スープべる(eat)という。日人で、「味噌汁をべる」という人は滅多にいるまい。ふつうは飲む、を使う。そして、当たり前だが、ご飯と一緒にいただくものだ。

    わたしはなぜ、「プロジェクト管理」という言葉を使わないのか | タイム・コンサルタントの日誌から
    mizoguche
    mizoguche 2017/12/18
    “マネジメントとは、適切な裁量を持たないとできないことを、管理過剰症候群の人達は忘れている。裁量とはすなわち…『自由度』だ。いいかえると、自分で決められる、ということ”
  • PMの世界はどこに向かうのか 〜 PMI世界大会2017に参加して | タイム・コンサルタントの日誌から

    米国で10月28日から30日まで開催された、PMI Global Conference 2017 https://www.pmi.org/global-conference/about というカンファレンスに参加してきた。PMIはProject Management Instituteの略で、ご存知の方も多いと思うが、米国発・世界最大のプロジェクトマネジメント専門職団体である。全世界に40万人以上の会員を擁し、通称「PMBOK Guide」(正式名称"A Guide to Project Management Body of Knowledge")と呼ばれるPMの標準書を制定、さらにProject Management Professional(略称PMP)という資格試験認定制度を有している。世界で最も影響力の大きなPM関連団体だ。 そのPMI Global Conference(長いので

    PMの世界はどこに向かうのか 〜 PMI世界大会2017に参加して | タイム・コンサルタントの日誌から
  • 中堅エンジニアのための経営戦略入門(2) | タイム・コンサルタントの日誌から

    製品やサービスの開発という視点からビジネスを考えるときには、4つの大きな要素があります。市場、競争、組織体制、技術の4つです。この4つは、企業の持つ能力の4つの面を表している、とも言えますね。つまり、販売能力、競争力、供給能力、技術開発力の4つです。 製品やサービスを開発するときには、これら4つの要素を独立にバラバラに検討するのではなく、合わせ技として、スパイラルを形成するような仕組みを考えることがポイントです。 ところでこの4つの要素は、最初の2つが企業にとっての外部環境を表し、残る2つが内部環境を表すと言い換えることもできます。ここで似たようなものとして想起されるのが、SWOT分析でしょう。よく経営コンサルタントは、最初に訪問したクライアントに対し、SWOT分析という道具立てを導入に使います。SWOTとは、strength, weakness, opportunities, threa

    中堅エンジニアのための経営戦略入門(2) | タイム・コンサルタントの日誌から
  • 中堅エンジニアのための経営戦略入門 | タイム・コンサルタントの日誌から

    Kさん、お久しぶりです。ご無沙汰しておりましたが、何年ぶりかで社に戻られたとのこと。お元気そうで何よりです。 普通の人なら「社にご栄転」おめでとうございます、という言葉遣いをするところでしょうが、それでは工場より社の方が「上」である、という意味になりますね。わたしは社も工場も企業組織の一部であって、それぞれ役割が違うだけだと考えているので、あえてそうは申し上げません。それに、社への異動が栄転なら、以前Kさんが工場に移動されたのは左遷だったということになってしまい、ますます不適当ではありませんか。 まあそんな事はともあれ、社の製品企画部門に移られて、あらためて「製品戦略とはいったい何か? 何をどう考えるべきか?」という、真ん中直球の問いが頭の中に生まれた、というあたりが、とてもKさんらしいと感じました。たしかにおっしゃる通り、戦略立案が社の重要な機能であることは多くの人が感じて

    中堅エンジニアのための経営戦略入門 | タイム・コンサルタントの日誌から
    mizoguche
    mizoguche 2017/05/02
    “戦略というものは、組み合わせて仕組み(システム)としたとき、有効性が高まる”
  • 契約音痴は、まだ続いている | タイム・コンサルタントの日誌から

    10年ほど前のことになるが、プロジェクトマネジメント学会に呼ばれて「トワイライト・サロン」で講演を行ったことがある。テーマは「海外プロジェクトの共同遂行におけるリスク要因」で、海外の企業と組んで共同でプロジェクトを進める際に、どんなリスクが考えうるかと言う話だった。共同で組む場合、ジョイント・ベンチャーや、コンソーシアムなどいくつかの契約上のパターンがある。また、スコープをどう分担するかも問題だ。これらを考えた上で、最適なフォーメーションをデザインする必要がある。わたしは同僚のAさんと一緒に、来場者の前でこうした問題についての考え方をお話しした。 講演の後質疑応答の時間になって、幾人かの方が質問に立った。ところで、PM学会の参加者は昔も今も、ほとんどがIT業界の人たちである。話題も、IT開発系プロジェクトがなぜかデフォルトになってしまう。その中の1つは、プロジェクトがスタートしたしばらく後

    契約音痴は、まだ続いている | タイム・コンサルタントの日誌から
    mizoguche
    mizoguche 2017/02/14
    “「外注に関わる問題の8割以上は、じつは発注者側の能力不足に起因している」”
  • アカウンタビリティとは「命令責任」である | タイム・コンサルタントの日誌から

    「RACIチャート」というものをはじめて知ったのは、90年代半ばのことだ。当時使っていたアメリカのERPコンサルタント会社が、要件定義段階での役割分担をRACIチャートの形にまとめてきて、なるほど、こういう整理の仕方があるのかと知った次第だ。ついでにいうと、「サプライチェーン」という言葉も、同じ時にはじめてきいたのだった。まだ日ではほとんど知る人のいない概念だった。 RACIチャートとは、業務の上での役割分担と責任範囲(Role and Responsibility)を、分かりやすく整理するための表である。ふつう横軸の欄には、関係者や部門の名前が並び、縦の行には業務を構成するアクティビティが続く。そして、どのアクティビティは誰がどのような役割で関わり、責任はどこが持つかを書く。このとき、

    アカウンタビリティとは「命令責任」である | タイム・コンサルタントの日誌から
    mizoguche
    mizoguche 2016/11/10
    "結果への権利を持つからには、委譲して任せた相手の仕事ぶりをちゃんとウォッチして、自分の意図したとおりに仕事してくれるような仕組みをつくらなければならない"
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