岩手県花巻市発注工事の指名入札を巡り、競売入札妨害容疑で逮捕された高橋真也容疑者(35)が副社長を務めていた建設業「たかしん興業」(花巻市)が、2011、12年度に市が行った5件の下水道工事の入札で、事前公表されない最低制限価格を数円から数十円上回る僅差の請負額で落札していたことが14日、分かった。 同容疑で逮捕された市上水道課副主任、佐々木和美容疑者(38)が11年度に積算を担当し、同社が落札した2件の工事の差額も43円と7円だった。 市の入札担当の職員によると、同社は「際どい額で落札する業者」として知られていたという。県警では、佐々木容疑者が工事の設計書のコピーを入手した方法や同社側に渡した動機などを調べると共に、一連の同社の落札について確認を進めている。 市では10年12月から、ダンピング防止などを目的に、あらかじめ落札額に下限を設ける最低制限価格制度を導入。上限の「予定価格」から最