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散文詩に関するmkyuriのブックマーク (2)

  • 僕を迎えに - 孤高の凡人

    2016 - 10 - 07 僕を迎えに 建築現場の足場、その最上段から眺める景色に無感情。なんも思わん。 画面の端が砕けたiPhone、直す気もおきん、つまり金がない。 見にくいディスプレイ、醜い奴からの電話、殺気を殺して満面の笑み。 うちに帰ると散乱した絵、机に置かれた飲みかけの麦茶、換気扇の音とあったかいご飯。 今日も私は幸せのお風呂に浸かる。生ぬるいお湯に肩まで浸かる。 喉から手が出て手に入れた安定、それは手の平の上で退屈に変わり、愚痴と一緒にこぼれて落ちた。 些細な日常に幸せを感じる。嫌いだった言葉を真顔で言える私は誰だ。 顔だけで歩く。手足はいらん。必要なのは社交辞令が言える口、請求書を読める目、興味のない話を聞ける耳。それら全部で作る笑顔。 鏡に写ったお前はなんや。鼻毛をはさみで切りながらい思う。 鏡の向こう側には、捨てたはずのカルトン、大量の鉛筆、画用紙、ケント紙、木炭紙

    僕を迎えに - 孤高の凡人
  • 昨日のよかった

    朝無事に目が覚めてよかった。 パンを分解して、栄養素を取り出せる機構が備わった肉体のおかげで、栄養が取れて、動けてよかった。 うんこが液状で、血塗れでよかった。 水が飲めてよかった。 器を洗うスポンジが、よく洗剤を吸い込んで、汚れがよく落ちてよかった。 資格の勉強をすることで、資格のを印刷した人と書いた人と編集した人と資格の運営をしている人と表紙の絵を書いている人とそのほかの人がお金をもらえてよかった。 アパートの裏で子育てをしているが見られてよかった。 壁のしみを修正液で塗りつぶしたら、目立たなくなってよかった。 机に座っているとまとわり付いてくる小虫を潰すことで、動体視力と反射神経が上がってよかった。 書類選考で落ちて、仕事をするのが先にのびてよかった。 太陽があって、そのおかげで物が見えてよかった。 地球が自転してくれたおかげで、夜が暗くなって、涼しくなって、よかった。 宇宙が

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