以前、「日本初の女性向けAVを探して」という記事を書いた。一言でいうと、日本で初めて女性向けAVが発売されたのは90年であるという指摘があるけれども、88年にすでに女性向けAVが作られていた、という話であった。 今回は、時計の針をもう少し進め、あるAVメーカーに注目して女性向けAV史を論じてみよう。 そのメーカーの名は「V&Rプランニング」。 有名AV監督・安達かおるが立ち上げ、これまた有名AV監督のバクシーシ山下、カンパニー松尾などを育てたメーカーである。後者2人は、近年では『テレクラキャノンボール2013』でさらに有名になった。 私の専門である社会学の世界で最も有名なV&R作品は、おそらくバクシーシ山下監督の『女犯2』である。 レイプものの作品なのだが、殴られたりゲロをかけられたりする女優があまりに本気で嫌がっているので「これは演技ではなく本物のレイプを撮ったのではないか?」とフェミニ