圧力かかった…「反ソビエトくし焼き肉食堂」看板撤去 ロシアのラジオ局「モスクワのこだま」などによると、モスクワ市で最近開店した看板が18日、「住民の反感」を理由にした当局の指示で撤去に追い込まれた。 きっかけは、ソ連時代を懐古する退役軍人らの訴え。「ソビエト・ホテル」の真向かいにあることに引っかけた命名だが、市高官は「ロシアの歴史への敬意に欠ける」と批判。店は閉鎖処分を恐れて看板撤去に応じた。 ロシアでは、クレムリンの後押しでソ連時代を肯定する歴史観が台頭、8月に大統領直属の「歴史捏造対策委員会」が初会合を開いたばかり。こうした「新たな政治的風潮」が背景にあると指摘されている。 店長は「看板は外しても人気に影響はない」と強調。店名の入ったメニューは残し、ささやかな抵抗を示す考えだ。