今朝おきて朝刊を開くと【欽ちゃんマラソン「医学的に非常識」】【愛煙家・66歳・猛暑】【禁煙学会が待った】という見出しの記事が目に入った。 今日から明日にかけて日本テレビ系の恒例のチャリティー番組「24時間テレビ『愛は地球を救う』」で欽ちゃんが走るのだ。ちょっと気になったので、本文に入る前に少し触れておきたい。要旨はこうである。(…は省略部分) ≪禁煙の普及を進める医師らでつくる「日本禁煙学会」(作田学理事長)は…愛煙家のタレント萩本欽一さんが70キロのマラソンに挑むことについて、「医学的に見て極めて非常識」とする見解を日本テレビを含む報道各社に送った。…「感動と生きる勇気を与えたいという気持ちは理解できる」としたうえで、「自らが禁煙して全国民に禁煙のメッセージを送ることで欽ちゃんの気持ちはじゅうぶんに生かすことができる」とし、萩本さんに禁煙も勧めている。≫(2007年8月18日朝日新聞朝刊
日本の論点・「喫煙可」のあいまいさ タバコは紙タバコだけではない。「喫煙可」では不十分。「紙たばこは可。パイプ、葉巻は禁止」とはっきり書くべし 仕事柄、月に1、2度地方講演にお声がかかる。東京と違って、地方の禁煙、分煙はまだまだゆるい。 小生も、気分転換に、地方来講演には必ずパイプを持参する。 よくあるケースはホテルの一室を講師控え室に当てて、1、2時間待たされることだ。まず禁煙といわれることはない。 たっぷり冷たい水が入ったジャーと灰皿、マッチも置いてあるから、まるで「吸え」といわんばかりである。こういうときこそ、落着いて葉を詰めて作業を始める。 先日、長崎のホテルの部屋で火をつけたら、いきなり警報機が鳴り始めた。それでも気にせず吸っていたが、従業員が出火かと心配して飛んできた。 「タバコは吸えますよね?パイプだとまずいのですかね?」と聞くと、「いいえ、ただ、火災報知器の真下だったので、
那覇空港で炎上した中華航空機の事故処理を見ていると、PRのプロの仕事を感じます。 航空機の運用とはまったく違うところで、日本企業の危機管理で参考になるところがありますね。 (8/22/07付 asahi.comの記事) asahi.comには、「中華航空機長ら、台湾で「英雄」扱い 政府から記念品」との記事が出ました。 那覇空港で炎上した中華航空機を操縦していた猶建国機長や客室乗務員たちは22日、総統府に招かれた。外遊中で不在の陳水扁総統に代わって会見した呂秀蓮副総統は、機長らを「(避難誘導で見せた)機知と態度をみんな学ぶべきだ。最高の敬意と感謝を伝えたい」と称賛、記念品のカップを贈った。 台湾に戻った猶機長らに対し、台湾では事故当事者としての責任を問う声より、無事に乗客全員を避難させた行動を評価する向きが強い。 背景には、台湾では90年代から中華航空による数百人単位の死者を出す大型航空事故
今晩のNHK山梨はとても示唆的であった: Yahoo!テレビ - まるごと山梨: "リポート・ワイン王国復活への挑戦"山梨県は甲府ワインの品質向上を目指し、南アフリカから専門家を招聘した。この専門家は、生食用ブドウと同じやり方でワイン用ブドウを作っている限り、甲州ワインの将来はないと喝破する。 この専門家とは南アフリカの大学の先生。なんでもワインの権威だとのこと。彼の指摘: 日本のワインの味が平凡なのは醸造技術のせいではない。ブドウの品質が悪い。 生食用のブドウを使っているのが原因。ワイン用にはもっと小粒で渋いブドウでないと味に深みが出ない。 また「藤棚」式ブドウ栽培方法もよくない。ブドウと葉っぱにまんべんなく日光が当たるように「生垣式」ブドウ栽培に替えるべきだ。 日本の生食用ブドウとワイン用ブドウは、根本的に違うものなのだ。それを理解しなければならない。 ところが、この指摘を受けた農園主
祖父の一周忌に帰るついでに読んでみた。文芸評論家の斎藤美奈子さんが、古今の「冠婚葬祭マニュアル本」を渉猟し、これら儀式イベントの時代ごとの変遷を読み解いた、なかなか面白い本。 冠婚葬祭と一口に言うが、「婚」と「葬」はまだしも、「冠(=男児の元服の祝い)」や「祭(=祖先を祭る年中行事)」などは現代ではそのままの形ではもはや生き残っていない。その代わりかどうかわからないが、昨今のマニュアル本では、「冠」は子供が大きくなるまでに行われる様々なイベントごと(命名や百日参り、お食い初めに始まり、節句や七五三など)の説明になり、「祭」はその他の年中行事の解説に置き換えられているそうだ。 こういうのを読んでるから、やたらと子供の行事に参加する若い夫婦が増えてるのか…。 冠婚葬祭、それぞれにコンパクトかつ的確に歴史的変遷が語られており、いろいろと興味深い記述は多かったのだが、とくに面白く読んだのは、結婚式
2007年8月22日、米ミズーリ(Missouri)州カンザスシティー(Kansas City)で行われた退役軍人団体の年次総会で演説するジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領。(c)AFP/Jim WATSON 【8月23日 AFP】ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は23日、ミズーリ(Missouri)州カンザスシティー(Kansas City)で行われた退役軍人団体の年次総会での演説で、米軍のイラク駐留を継続させる理由を述べる際、第2次世界大戦中の日本軍による真珠湾攻撃と国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)による米同時多発テロ事件を同一視する発言を行った。 イラク情勢に関する報告書の提出期限まで1か月を切り、高まるイラク駐留米軍の撤退要求に対する回答を模索していたブッシュ大統領は、「米国が日本を敗戦国から民主主義国へと導いたの
先史時代における分業は、男性=狩猟、女性=採集という単純なものではなく、年代によっては女性も狩猟に従事していた可能性が高いことが大学の研究チームの調査によって明らかになった。 調査を行ったのは伊音土大学の研究チーム。大阪の3つの商店街で年配の男女の服装を観察したところ、年配女性はゼブラ柄やヒョウ柄などの動物柄、ライオンやヒョウの頭部がプリントされたTシャツを着用している率が男性よりも有意に高かったという。さらに研究チームは、この差が文化的要因によるものか生物学的要因によるものかを明らかにするため福岡の商店街でも同様の観察を行ったところ、大阪ほどではないがやはり動物柄の着用率に有意差がみられた。 調査を率いたシモン=デビューボ教授は「調査の結果から年配女性が動物柄を好むのは生物学的要因によるものであることは明らか。人類が霊長類から進化する過程において、実際には年配女性によって狩猟が担われてお
アマチュア物理学者が発見した理論は、ノーベル賞に値する法則なのか、それとも物理学上の数々の法則をつなぎ合わせただけのでたらめな理論なのだろうか…。月刊誌『新東亜』8月号が、韓国のアマチュア学者が発見した、いわゆる「ゼロ・ゾーン」理論について「ノーベル賞の有力候補」と報じたのに対し、物理学界からは「科学的根拠もない主張を大げさに書き上げ、国民の目をくらまそうとしている」と批判の声が上がっている。 『新東亜』は「世界的な学術誌である『欧州物理学会誌』が、元歯科医師で標準反陽子物理研究院長のヤン・ドンボン氏(53)の「ゼロ・ゾーン」理論について審査している。また、韓国標準科学研究院の方建雄(パン・ゴンウン)博士ら一部の専門家もこの理論を支持している」と報じた。 「ゼロ・ゾーン」理論とは、質量・長さ・時間など物理学上の7つの基本単位を数字に置き換え、互換性を持つようにした理論で、これを利用する
先週土曜日のブログでは、脱水症状を気にするあまり、やたらに水を飲むブームにひとこと苦言を呈した。天気予報で熱中症に気をつけろといって、コマメに水分を取れと“注意”するのは、清涼飲料水やミネラルウォーターの会社の策謀だろうと書いておいたが、今日はそのミネラルウォーターの害についてである。 ミネラルウォーターに害があるとは信じられない向きがあろうが、本ブログの主テーマである弁証法でものごとを捉えれば、簡単にわかる道理である。ミネラルウォーターは“自然”に近く、カルキも入っていないし、ミネラルも豊富でいいことずくめじゃないのか、といえば、そういうプラスもあるが、マイナスもあると考えなければならない。それが弁証法である。 ではミネラルウォーターのマイナス面とは何か。 それは滅菌してあることである。と申せば、滅菌してあって何が悪いと言われるだろうが、悪いのである。ミネラルウォーターは、厚生労働
テレグラフ渾身の記事!だったので、とっておいたんですが、ようやく出来ました(ほっ)。 というわけで、敬意を表してロゴ、だしまーす。 Immigration is changing rural England life (移民がイギリスの田舎暮らしを変える) By Ben Leapman , Sunday Telegraph Telegraph:05/08/2007Britain's face is changing. More than half of all babies born in London last year were the children of foreign-born mothers. Across England and Wales, the figure was approaching a quarter. イギリスが変わりつつある。 ロンドンで昨年生まれた赤ん坊
少し前に Digg で Rolling Stone’s List of the 25 Best Rock Rumors Ever という Rolling Stone の記事を知った。ワタシのようなロック年寄りには懐かしい話がいくつもあったので、そのロック界で最も有名な25の噂をざっと検証、というのは大げさかもしれないが紹介しようかと思う。 考えれば、この記事もいずれ日本版ローリング・ストーン日本版に載るのかもしれないが、本屋で手に取ることもないので、そちらには目を瞑らせてもらう。 1. ポール・マッカートニー(Paul McCartney)は死んでいる このポール死亡説はそれだけで長大なページが Wikipedia にできているくらいで、確かにこの手の噂の定番中の定番だろう。日本語のリソースとしては以下のあたりか。 ポール・マッカートニー死亡説 ポール死亡説 ポール死亡説に新説 - PLA
(07/18)私はいかにしてニセ科学批判者と呼ばれるに至ったか (07/17)産総研がバイオインフォマティクスのワークショップを開催するようです (07/12)IBMがゲノムビジネスに本格参入するらしい (07/11)ホメオパシー助産師のビタミンK2の問題が裁判になった (07/04)日本トンデモ本大賞2010オープニングムービー (07/03)トゥーリオ・シモンチーニのがん治療についてのまとめ (03/29)『「トンデモ」批判の政治性と政治の未来』にコメントしてみる (03/24)ニセ科学商品バイオラバーについてのまとめ (03/23)正しい目薬のさし方 (03/21)科学なポッドキャストをまとめて紹介してみる はじめにお読みください(1) サイエンスニュース(122) 宇宙開発・天文ニュース(78) サイエンストピックス(57) バイオニュース(155) バイオインフォマティクス(17
科学とエセ科学をどのように判断したらよいのだろうか? 次の科学史の事実を例題に考えてみる事としよう。 [アインシュタインの相対性理論は1919年の皆既日食によって「確認」された。同時にニュートン力学は「否定」された。] さてまずここで理解しなければならないのは「確認」されたことは「証明」したことにはならないことだ。なぜなら、例えば「スワンは白い」という命題は、1000匹のスワンを白と観測できても、1001匹目に黒いスワンが観測されれば、たったひとつの「反証例」によってその命題は完全に否定される。これは「証明と反証の非対称性」と言われる。 次に、理解しなければならないのは、否定されたニュートン力学も科学的理論であることを止めないという点だ。占星術や宗教などであればいくらでも言い逃れができたのだろうがニュートン力学が反証されたのは、それがもともと科学的であったからである。 この「反証可能性」が
(07/18)私はいかにしてニセ科学批判者と呼ばれるに至ったか (07/17)産総研がバイオインフォマティクスのワークショップを開催するようです (07/12)IBMがゲノムビジネスに本格参入するらしい (07/11)ホメオパシー助産師のビタミンK2の問題が裁判になった (07/04)日本トンデモ本大賞2010オープニングムービー (07/03)トゥーリオ・シモンチーニのがん治療についてのまとめ (03/29)『「トンデモ」批判の政治性と政治の未来』にコメントしてみる (03/24)ニセ科学商品バイオラバーについてのまとめ (03/23)正しい目薬のさし方 (03/21)科学なポッドキャストをまとめて紹介してみる はじめにお読みください(1) サイエンスニュース(122) 宇宙開発・天文ニュース(78) サイエンストピックス(57) バイオニュース(155) バイオインフォマティクス(17
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