先日(7月5~6日)、日本学術会議で、安全工学シンポジウムというものが開催された。このシンポジウムは、主催が日本学術会議ではあるが、実体としては、様々な学会が持ち回りで開催しているもので、今回は、日本化学会が幹事学会であった。化学会が構成した実行委員会の委員長を仰せつかったもので、基調講演は、化学物質のリスク管理の第一人者である中西準子先生にお願いした。 中西先生の講演は、いつものように極めて理論的であったが、一般の市民が要求していることは、リスク評価ではなく、もっと確定的なYes, Noであることを、Burtrand Russellの"Certainty"を引用されて主張された。話題は、勿論、低線量被曝のリスクについてであった。 調べてみると、Burtrand Russellは、確かにcertaintyについて、色々なことを言っている。 The demand for certainty