なぜ日本はタクシーに執着するのか? ジャーナリストの私が京都で感じたライドシェアの可能性、忌避論はもはや病理である 最近、ライドシェアが再び話題になっている。きっかけは菅義偉(よしひで)前首相などの発言で、地方や観光地でタクシーが不足しており、それ以外に地域移動を支える仕組みが必要だという理由だったと記憶している。 タクシー不足の理由のひとつに、新型コロナウイルス感染症で運転手が離職し、戻ってこないという事情もある。さらに、これは日本に限ったことではないが、多くのタクシー運転手は外国語対応がイマイチで、インバウンド(訪日外国人)対策は十分とはいえない。加えて来年からは、トラックやバスを含めたプロのドライバーに、年間960時間以内という年間残業時間上限が設定される。 ライドシェアが何かは、知っている人もいるだろう。一般のドライバーがマイカー(自家用車)を使い、料金をとって乗客を輸送するもので
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