スペインのアストゥリアス皇太子財団は23日、同国で最も権威ある同皇太子賞の「コミュニケーションとヒューマニズム部門賞」を人気ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」などを開発した任天堂の宮本茂専務(59)=京都府出身=に授与すると発表した。授賞式は今年秋にスペイン北部オビエドで行われる。賞金は5万ユーロ(約500万円)。 宮本氏は1977年に任天堂入社。スーパーマリオのほか「ゼルダの伝説」「ドンキーコング」など人気シリーズを次々と制作し「現代ビデオゲームの父」と呼ばれる。 同財団は「宮本氏は(子どもの)教育に有益なビデオゲームづくりに革命を引き起こした中心人物」とした上で「暴力を排し、多面的なものの見方を鍛えるソフトの技術開発で抜きんでている」と評価。「あらゆる年齢層の人々が、民族や考え方の違いを超えて楽しめる新しいコミュニケーションの形態を生み出した」と称賛した。(共同)