このロングシートだけの電車に乗った乗客たちは22時9分、直江津駅を出発する。目指すのは妙高はねうまラインの終点・妙高高原駅。到着したら......また直江津に戻る。その後、電車は再び妙高高原へ向かい......朝6時18分に直江津に戻ってくる。 つまり、夜中に普通電車に乗って、直江津と妙高高原を上がったり下がったり2往復するだけの旅である。なにそれ? ストイックすぎる「夜行列車」に、X上では困惑するユーザーが続出。こんな声が上がっている。
![ロングシートの普通列車が「夜行列車」として運行 「もはや修行」なプランにネット困惑も...発売1時間で完売の理由とは | Jタウンネット](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a2a9bbe6da8f0413e3e5e6edd5a90fa9a107ce91/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnordot-res.cloudinary.com%2Fc_fill%2Cw_400%2Ch_210%2Cg_faces%2Cq_auto%3Aeco%2Fch%2Fimages%2F1132448093348610443%2Forigin_1.jpg)
車中泊も高速バスに押されて、いまや存在感が弱まっている夜行列車。今回はその独自の魅力と有用性について解説する。 旅行需要の回復が見込まれる今後、筆者(昼間たかし、ルポライター)は、移動時間を有効に活用できる「夜行列車」こそ復活すべき――と考える。 現時点で、定期運行をしている国内の夜行列車は東京~高松・出雲市間を走る「サンライズ瀬戸・出雲」のみだ。2013年に運行を開始した「ななつ星 in 九州」以降、パッケージツアー専用の豪華寝台列車としては運行本数が増えているものの、移動手段としては 「絶滅危惧種」 である。 繁忙期に臨時列車として運行されていた夜行列車(座席車を主とするもの)も運行されることは少なくなった。座席車主体の夜行列車は、定期列車が2016年に「はまなす」が廃止されたことで消滅した。「大垣夜行」以来、長く親しまれてきた「ムーンライトながら」は季節列車として最後まで残っていたも
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