早朝のJR新宿駅(東京都新宿区)でアルミ缶からアルカリ性の洗剤を噴出させて通行人にけがをさせたとして、警視庁は9日、都内の飲食店従業員の30代の男を過失傷害の疑いで書類送検した。捜査関係者への取材でわかった。噴出の原因は化学反応で、専門家は市販の洗剤でも使い方を間違えれば凶器となりうると、危険性を指摘する。 捜査関係者によると、男は8月26日早朝、勤務先の飲食店からアルカリ性の業務用洗剤を、ボトル型の缶コーヒー用のアルミ缶に入れ替えて持ち出し、新宿駅ホームで化学反応によって噴出させ、通行人の女性(29)ら2人にかかって足や顔に軽いやけどを負わせた疑いがある。防犯カメラの映像から男を特定したという。 店の規則で洗剤の入れ替えは禁じられていたが、男は自転車のチェーンの掃除のために持ち出したという。「こぼれるかもしれないとは思ったが化学反応で爆発するとは知らなかった」と述べているという。 同様の