今季から一軍のブルペン担当を任されている中日の浅尾拓也投手コーチ(40歳)。現役時代はセットアッパーとしてチームの黄金期を支えたが、キャリア後半は右肩痛など怪我に苦しんだ。「後悔はない」と言う一方で、コーチとしては「“太く短く”という選手は作りたくない」と話す浅尾コーチ。「悲劇の右腕」は今、若い選手たちとどのように向き合っているのか。【NumberWebインタビュー全2回の後編/前編も公開中】 ◆◆◆ 「そもそも僕、この中に入れないです」 今のブルペンにもし、「全盛期の浅尾拓也」がいたらどんな風に起用しますか? その質問に青年コーチは大きくかぶりを振った。 「そもそも僕、この中に入れないです。『昔のピッチャーは凄かった』なんて言いますけど、今の方が断然凄い。もし自分がピークの時にこのピッチャー陣にいたとして、勝ちパターンで投げられるのかなって思うほどレベルは高い。そもそも一軍にいられるかど
