『デジタル音楽の行方』の訳者としても知られるyomoyomoさんが『音楽税はそれほどバカげたアイデアだろうか?』という記事を書いている。この記事に関して「いろいろと叩いていただきたい」とのことなので、叩くというわけではないが、私がなぜこれを音楽「税」と考え、筋が悪いと考えているか、について思っていることを全てぶちまけてみることにする。 話の筋としては大きく2つ、ユーザに与える影響と、システムの中身、特に分配について。それ以外にもちょこちょこと思っていることを書きなぐってみる。 なぜ音楽「税」というのか 前のエントリでも書いたけれど、一番の問題は「ユーザにオプションが与えられない」ということ。かつてTrent ReznorはこれをISP税と揶揄したが、「税」と揶揄されるからには理由がある。少なくとも、私個人が思うところでは、この音楽税スキームは決して任意の契約ではなく、インターネットに接続す