調査会社のBCN(東京都千代田区)が7日発表したデジタル家電の10月の販売実績によると、パソコンの販売額は前年同月比13.2%減少した。1台当たりの単価が下がっているため、販売台数(6.1%減)の減少以上に落ち込んだ。薄型テレビやデジタルカメラなども軒並み単価を下げており、価格競争に拍車がかかっている。 10月26日に米マイクロソフトの新しい基本ソフト(OS)「ウィンドウズ8」搭載のパソコンが各社から発売されたものの、「立ち上がりは鈍い」(BCNの道越一郎エグゼクティブアナリスト)という。ウィンドウズ8発売後も、価格の安い旧OSを搭載したパソコンに需要が流れた。タブレット端末が人気を集めていることも、販売台数と単価を押し下げた。BCNの森英二チーフアナリストは「今後もパソコンの価格下落が続く」と予測する。 薄型テレビの販売台数も45.1%減と大きく落ち込んだ。アナログ放送終了に伴う特需の反