九州北部豪雨について、気象研究所は、東シナ海で発生した大量の水蒸気が九州北部に集中的に流れ込んだことで積乱雲が連続して発生する「バックビルディング」と呼ばれる現象が起きて豪雨になったという分析結果をまとめました。 九州北部豪雨では、今月11日から14日にかけて、熊本県の阿蘇市乙姫で816.5ミリの雨が降るなど、記録的な雨量が観測されました。 気象研究所の加藤輝之室長が気象条件を詳しく分析したところ、今月11日の日中、東シナ海で大量の水蒸気が発生し、12日未明にかけて強い南西風で九州北部に集中して流れ込んでいたということです。 このため、積乱雲が連続して発生する「バックビルディング」と呼ばれる現象が起き、豪雨をもたらしたとしています。 「バックビルディング」による豪雨は、去年7月の新潟・福島豪雨や平成21年7月の中国・九州北部豪雨など、過去たびたび起きています。 加藤室長は「海上にある水蒸気