「プラグマティズムについて一言」という最近の記事にトラバがついていて、僕の議論には「ほとんど納得しなかった」とわざわざ言ってきている。そういえば、前に「おまえ、トラバ読んでるのか?」と知り合いに訊かれたことがあるのですが、いや、まぁ、もちろんぜんぶ読んでますよ!(笑)。ただ今回は、批判的な意図で送ってきてるんだろうし、僕自身の書き方がよかったとも思えないので、ちょっと別のやり方で補足しておきたいと思います。ナディアの話は、またいずれ。 * 僕がことさら渡邉大輔氏の議論を批判したのは、(A)彼がセカイ系に関する論文で『波状言論』からデビューしたひとであり、かつ(B)今回の論文ではセカイ系のフラットさが「プラグマティズム」という語に言い換えられ、(C)しかもそのフラットな現実を食い破ることで「21世紀」の「公共性」に向かうことができる、と論じられていたことに由来する。 まず、僕は(B)の