―― スマートフォンやソーシャルメディアの急成長といった動きを受けて、企業と消費者の関係はどのように変化しつつあるとお考えですか。 内田 私が注目するのは2つの変化です。 1つは、インターネットの普及以来変化してきた「企業と消費者との関係」です。かつて、両者の間には圧倒的な情報格差があり、企業はその優位性を前提にして事業戦略やマーケティング戦略を立案していました。そこには企業の都合が色濃く反映されていましたが、ある意味でそれは当然のことでした。 しかし今、情報格差はほとんどなくなっています。消費者はインターネットを使って様々な情報にアクセスし、商品やサービスを比較検討しています。消費者は企業に匹敵する、ときにはそれ以上の情報を持つようになったのです。このようにかつての前提が崩れた以上、企業は従来の考え方を根本から見直す必要があります。新しい前提は、「消費者主権」の時代です。つまり、企
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く