筆者は,「プログラマがデザインセンスやセールス・プロモーションのノウハウを身に付けるよりも,デザイナーが技術を身に付けて80歩進み,プログラマには20歩進んでもらって握手するほうが合理的だ」と思っている(第1回目, 第4回目を参照)。Web制作者の世界では,通常,プログラマがデザイナーに歩み寄るほうが手っ取り早いと思われているにもかかわらず,なぜ筆者は,その逆のことを主張するのか。 良いデザインとは「成功するデザイン」 デザイナーがプログラマに歩み寄るべきと考えるには,ちゃんとした理由がある。詳しく説明しよう。まずは,次のAからEの項目を読んでほしい。 A) 誰が見てもほっとしたり,心安らぐようなWebデザインを目指すべきだ B) 美しい,いわゆる統計上人気のある色だけをこだわって選び,うまく組み合わせることができれば,素晴らしいデザインに仕上がるだろう C) 対象に合った色彩を使うこと―