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ブックマーク / newsnews.exblog.jp (18)

  • 原発事故報道の裏で進むメディアの「選別」 | ニュースの現場で考えること

    4月上旬の平日、午前中のことだった。旅先のホテルで何となくテレビを付けっぱなしにしていた。正確な日にちや時間は覚えていない。ニュース・ショーだったことは間違いないが、どの局のどの番組だったかの記憶も曖昧である。それを語った人の名前も忘れた。しかし、その瞬間の、画面に向かって思わず、「そりゃないだろ」と叫び出したくなるような感覚は、今も忘れない。福島第一原発の事故現場の地図か何かを背景に、画面のアナウンサーだかキャスターだかは、おおむね、こういう趣旨のことを語ったのである。 「(原発事故の状況について)福島の現地対策部と東京の東電社、保安院では、それぞれ言う内容が違う。当に困る。どれが当なのか、国民は分からない。政府は、発表を一化してきちんと対応すべきじゃないか。早くひとつにまとめて下さい」 まったく、何を言っているのか、である。報道機関であるなら、「発表内容がなぜ違うのか」の要因

    原発事故報道の裏で進むメディアの「選別」 | ニュースの現場で考えること
    morutan
    morutan 2011/08/15
    「発表を一本化してくれ」というジャーナリズム自らによる犬の鎖への要求への懸念。すぐれたwatch dogは鎖なしで散歩できるか http://tumblr.com/xau44lbo0l
  • 「日本の現場 地方紙で読む」ができました(2) 「はじめに」から | ニュースの現場で考えること

    引き続き、「日の現場 地方紙で読む」の紹介を。 表紙のイメージ写真がまだ掲載されていない(8月26日午前11時現在)ので、なんかヘンな感じだが、アマゾンで予約注文しました、という声も届いた。このでは、渡し同じ編者の大学教員・清水真氏が「地方紙の存在証明」について小論を書いている。また、「ヤフー!ニュース」のトピックスの編集長、奥村倫弘氏(ヤフージャパン・メディア編集部長)が「ネット時代の地方紙」、朝日新聞東京社特別報道センターの梶山天氏(元朝日新聞鹿児島総局長)が「真価を問われる地方紙の存在」を、それぞれ寄稿してくれている。 「日の現場 地方紙で読む」を送り出すことになった経緯については、私の「まえがき」をここに再録することで説明しておきたい。「まえがき」といっても、私の個人的な体験をあれこれ綴ったに過ぎないが。読んでいる途中で、「あいつ、またおんなじこと書いてるな、言ってるな」と

    「日本の現場 地方紙で読む」ができました(2) 「はじめに」から | ニュースの現場で考えること
    morutan
    morutan 2010/09/13
    数字メインのひも付き財源な話やシンクタンクの数字だけの分析だけでは見えない現状。地方の現状への民俗学的視点として地方紙がある
  • 「日本の現場 地方紙で読む」が出ました(1) 地方紙の底力 | ニュースの現場で考えること

    「日の現場 地方紙で読む」(旬報社)が出来上がった。そろそろ書店に並び始めるころである。かなり分厚い。自分でかかわった一冊だから、自分で言うのもおかしなことかもしれないが、読み応え十分だと思う。 このは、日の地方紙の秀逸な連載記事を集めたものだ。編者は私と立教大学教員の清水真氏(現昭和女子大教員)。対象は、2008年から2009年にかけての連載(一部単発記事)。地方に根を張った、地方紙の記者が丹念に地域を歩いて記した「日のいま」の記録である。の帯には、こうある。「地域崩壊、高齢化社会、医療問題、農業の先行き、成り立たない林業、貧困と格差、戦争と平和の問題、自治体合併の光と影・・・」「地域にはこれだけの問題と、これだけの取材テーマがある。各地域に固有の問題が、実は日のあちことで起きていることがわかる。地域固有の出来事と思われがちな問題が実は日社会全体に問題の根を広げていることも

    「日本の現場 地方紙で読む」が出ました(1) 地方紙の底力 | ニュースの現場で考えること
    morutan
    morutan 2010/09/13
    『この本は、日本の地方紙の秀逸な連載記事を集めたものだ』 中国新聞の猪変とか http://www.chugoku-np.co.jp/kikaku/ihen/ 暴走族とヤクザの話とかおもろかった http://bit.ly/aQQbTg
  • 「調査報道とは何か」  日本ジャーナリスト会議の勉強会から | ニュースの現場で考えること

    私も会員になっている日ジャーナリスト会議の勉強会が過日、札幌で開かれ、少し、しゃべってきました。タイトルは「調査報道とは何か」。なかなか格的です(笑)。講演の概要は、以下のテキストの通りです。講演のyoutube録画はこちら。北海道警察の裏金問題を一緒に取材したメンバーの1人、青木美希さんが先に話し、その後に私が話しています。青木さんは北海道新聞を退社し、この9月から朝日新聞記者として東京で再スタートを切ることになりました。 以下が高田分のテキストです。ダイジェスト版で短くなってはいますが、それでもかなりの長文です。ご注意を。 <リクルート事件> 1986年に北海道新聞に入社、最も長い部署は経済部です。実は調査報道とは何かについてキチンと書かれたは日には一冊もないんです。今年の6月に機会があって上智大学で3週連続で講義を持ち、学生にも調査報道について話しましたが、田島泰彦先生も調査

    「調査報道とは何か」  日本ジャーナリスト会議の勉強会から | ニュースの現場で考えること
    morutan
    morutan 2010/09/13
    調査報道とは、記者クラブ垂れ流しの発表ジャーナリズムに留まるのではなく、その裏について継続的に調査・分析・考察していく報道姿勢を言う。記者クラブもソースのひとつとして活用すべく組織改革の必要がある、と
  • 事件報道自体の量的抑制が必要だ | ニュースの現場で考えること

    日付は1月26日に変わったから昨日25日のことになるが、夕刊に何紙かにこんな記事が出ていた。またまた小沢一郎民主党幹事長の資金疑惑に関連する件である。 記事によると、逮捕されている石川知裕議員の手帳(地検が押収したことになっている)の2004年10月15日の欄に「全日空」という文字が書き込まれていた、という。この日は、水谷建設元幹部が東京・港区の全日空ホテル(現在はANAインターコンチネンタルホテル)の喫茶店において、石川議員に5000万円を渡したと供述した、とされている日だ。つまり、供述を補強するかのような証拠が石川氏側の押収物にあった、という話だ。 これが事実なら、相当の決定打である。実際、各報道はそれをずいぶんと大きく扱っている。同じニュースは昼のテレビでも流れていた。 しかし、普通の記者なら(記者でなくとも)疑問を持つ。あのホテルは、私の今の職場にも近く、時々利用するが、ロビー階の

    事件報道自体の量的抑制が必要だ | ニュースの現場で考えること
    morutan
    morutan 2010/09/12
    サツ(都道府県庁、警察(検察・裁判所)、市役所、経済)周りにリソースがさかれすぎてる問題 『事件の内容を正確につかむには、起訴後に弁護士や検察官に取材した方が確実だ』 司法プロセスが適正さをチェック
  • 続・リークと守秘義務 | ニュースの現場で考えること

    久々にエントリを2書き、風呂に入ってさっぱりして、再びパソコンに向かったら、先ほどの「リークと守秘義務」に、早速、コメントを頂いた。vox_populi さんからで、「今回の記事、残念ながら賛成できません。小沢氏の今回の事件に限らず、検察・警察からリークされた情報はもっぱら、起訴以前の容疑者を真っ黒く塗り上げることにのみ役立っている。現状はそのようだと言わざるをえないからです」と書かれている。 もっぱらリーク情報によって、起訴前、逮捕前などに「あいつは悪徳政治家だ」「悪徳弁護士だ」という風潮が作られ、その方の社会的生命を絶とうとする・絶ってしまう事例は、枚挙に暇がない。vox_populi さんの言うとおり、そんな報道なら要らないと私も思う。捜査段階の情報がいかに当てにならないかは、事件取材を少しでもかじったことのある人なら自明であろうし、一般の読者であっても首をかしげることはしばしばだ

    続・リークと守秘義務 | ニュースの現場で考えること
    morutan
    morutan 2010/09/12
    「ネタ元が検察リークだと検察のいいように情報操作されるのでは?」という危惧に対して「では、『○○である』という文体ではなく『検察はこのように語っています』と書けばよろし」、と
  • リークと守秘義務 | ニュースの現場で考えること

    小沢疑惑関連で、もう一つ。検察リークを鵜呑みに、それを無批判に報道することの、あまりのひどさに、東京地検特捜部の関係者を刑事告発する動きがあったらしい。「国家公務員第百条第一項の守秘義務」に違反した、という容疑である。 今回の局面では、こういう動きが出てくるのも当然だろうとは思う。民主党を中心とした連立政権誕生以降の捜査の動きを観察していれば、多くの人が強い違和感を抱いたはずである。仮に報道する側が「地検は正しい」と思ったとしても、そうは思わない国民が多数いるのは事実である。だとしたら、国民・読者の疑問に答えるのが報道機関である以上、検察の動きに批判的な識者の声を集めるといった程度の工夫はあってもよい。 で、話は戻るが、検察のリークをけしからんとして、それを罪に問おうとする動きには、私は若干の疑問を持つ。相手が捜査当局であれ、一般官庁であれ、取材活動においては、情報を引き出すのが記者の仕事

    リークと守秘義務 | ニュースの現場で考えること
    morutan
    morutan 2010/09/12
    「公務員としての検察からは『守秘義務』として情報リークが期待できない」ことについて。
  • 毎日新聞北海道支社、41人の記者全員がブログ開設 | ニュースの現場で考えること

    「ついに」というか、「とうとう」というか。毎日新聞の北海道支社が記者ブログを、それも北海道で活動する記者全員(カメラマンも含む)を、立ち上げた。毎日新聞の社告を下に、少し、引用する。その中で、「記者ブログは既に多くの新聞社が始めていますが、一つの地域の記者が一斉に取り組むのは国内で初めての試みになります」とうたっている。 <以下引用> 社告:「大盛りほっかいどうブログ」来月2日開設 一地域の記者一斉参加 /北海道 ◇読者とより密接に--国内新聞社、初の試み 毎日新聞北海道支社は7月2日「大盛りほっかいどうブログ」を開設します。ブログには道内で活動している記者41人全員が参加し、ニュースのこぼれ話などをつづります。記者ブログは既に多くの新聞社が始めていますが、一つの地域の記者が一斉に取り組むのは国内で初めての試みになります。 ブログタイトルは北海道支社のニュースサイト「大盛りほっかいどう」に

    毎日新聞北海道支社、41人の記者全員がブログ開設 | ニュースの現場で考えること
    morutan
    morutan 2007/07/04
    『Yahoo!だと、IDやPASSは個人で管理できるから、「この内容は気に入らん!」と上司が思っても、筆者に断りなしに、内容を変えたり、消したりすることは、一直線にはできなくなる』
  • ニュースの現場で考えること : 「ブログで問い直す読者との距離」 雑誌「新聞研究」から

    今も時々、「どうやってブログ開設の許可を会社から得たのですか」という問い合わせが来る。もう2年以上も前の話だが、私の上司に、ネットに関心の深い方がいて、ブログを作ってみたいと言う私に対し、「面白そうだな。やってみて、時々状況を教えてくれよ」との返答をもらったのが最初である。この上司はその後も、社内のブログとネットに関する勉強会にも度々顔を出され、居酒屋でもこのテーマでよく議論した。 始めてみたらブログは意外と面白く、ただでさえ忙しい仕事の後、せっせ、せっせと記事を書き、コメントにも対応していた。記者ブログが、まだ珍しがられていたときだったから、余計、そうだったのかもしれない。「新聞協会」という業界団体などからも、ネットに関する勉強会に呼ばれ、思いつくままに種々のことを語っていた。 で、最初のころ、どんなことを考えていたのかを、ここに残しておきたい。新聞協会の依頼で、雑誌「新聞研究」に寄稿し

    ニュースの現場で考えること : 「ブログで問い直す読者との距離」 雑誌「新聞研究」から
    morutan
    morutan 2007/06/28
    記者とblogの距離感について(2006時点)
  • 高知は日本の独立国か

    ある方からメールが来て、「すごいことになっている。高知は日の独立国か」と教えてくれた。高知は私の郷里だ。そこを後にして思うに、確かに、高知県人は反骨心というか、へそ曲がりというか、強い者に対する反発みたいなものを抱えている人は多いような気がする。 で、「独立国か」というのは、高知県警と橋大二郎知事の話である。詳しくは、ココを中心に、高知新聞の「高知県警捜査費問題」を読めば分かるが、県警と知事の対立が深まっているようなのだ。簡単に言えば、以下のような話らしい。 捜査費不正はありませんとして、県警が行った内部調査に対し、知事が「どうも信用できない」と、地方自治法の調査権を用いて独自に調査した。その結果を知事側が発表しようとしたところ、県警部長が大二郎知事に向かって、「公表すれば知事は危うくなる」「取り扱いを慎重にした方がいい」と言ったという。知事が記者会見で、自ら明らかにした。発言自体は

    高知は日本の独立国か
    morutan
    morutan 2007/06/23
    お家騒動っぽい。(ってか、逆ベネズエラ?)
  • 厚生労働省記者クラブの会見・発表は、誰でも参加できると聞いたけれど | ニュースの現場で考えること

    ぜんぜん知らなかったのだが、聞くところによると、東京の厚生労働省の記者クラブは最近、そこそこ、オープンになってきたらしい。 新聞協会など加盟していないメディア企業の正式加盟は認めない・・・まあ、これは従前と同じである。ただ、クラブ内での記者発表、会見等に、加盟社以外の記者やフリーランス記者(個人記者)、雑誌記者、政党機関紙の記者などは事実上、自由に参加できているという。 そういう「部外者」の会見参加等については、「オブザーバー参加」という形を取り、参加はできるが質問はできない、といった、それこそ言いようの無いヒドイ慣習が残っていた。今でも、多くのクラブは、せいぜいが、この範疇での「オブザーバー参加」が認められる程度だろうと思う。国会内のクラブでは、「しんぶん赤旗」の記者が、共産党委員長の会見に参加できないという、笑い話のようなこともあった(たぶん、今もそうだろうと思う)。 日のメディア界

    厚生労働省記者クラブの会見・発表は、誰でも参加できると聞いたけれど | ニュースの現場で考えること
    morutan
    morutan 2007/03/06
    記者クラブなくしたぐらいで日本メディアの病なくならないだろうけど、とりあえずどんどんオープンにすべきだね、と
  • 今春から記者になる後輩に | ニュースの現場で考えること

    私は二度、東京での勤務経験がある。最初は1998年春からの4年半、2度目は2005年7月からの半年間である。そのころ、大学時代の知人に頼まれ、時間に余裕があるときは、母校のマスコミ講座に講師として足を運んでいた。 「講座」と言っても、正規の授業ではなく、簡単に言えば、マスコミ予備校みたいな感じである。講座の終了後、二まわりほども年齢の違う若い学生さんと、界隈の居酒屋で、あれやこれや、わあわあと話す。それがまた楽しかった。他の学校に呼ばれた際も、その学校の学生さんらとの交流ができ、私には大きな財産だ。 で、ありがたいことに、「ロンドンに来ましたから」と言って、わざわざ声をかけてくれる人もいる。過日も、そんな一人と数時間、歓談した。彼はこの春から、記者として仕事をすることが決まっている。 そういう若い人と話していて思うのは、「記者人生」の時間の短さだ。今の日の新聞社やテレビ局だと、取材現場に

    今春から記者になる後輩に | ニュースの現場で考えること
    morutan
    morutan 2007/02/28
    『その元になった自分の考えが、実は現実社会と遊離しているのではないか、若い記者の方が的確ではないのか、、、という感覚だ』、『プロがなぜ動けないことがあるかというと、それがまさにプロだからなのですね』
  • カナリア諸島でのバナナ | ニュースの現場で考えること

    昨年10月からブログへの書き込みを中断していた。特段の理由はなく、単にサボりグセがついただけだったのだが。 この間の昨年12月、出張でスペイン領カナリア諸島に出かけた。アフリカ西海岸のモーリタニア沖に浮かぶ島々で、欧州の人々は冬になると、怒涛のように、「避寒」に訪れる。私は行ったことがないけれど、気候・はハワイに似ているらしい。このリゾート地の中心、グランカナリア島のラスパルマスは、かつて日の遠洋漁業の基地として栄え、最盛期には数千人の日人が住み、日人学校もあったらしい。いま、諸島に住む日人は180人足らずだ。 カナリア諸島はいま、アフリカからの移民が殺到することで知られている。昨年は一年間に約3万人。対岸の大陸から小船を出し、海流に乗って島に着く。スペインは移民政策が甘く、「スペインに行けば、不法入国であっても、やがて、滞在許可がもらえる」との話が広がり、移民(=不法入国者)が殺

    カナリア諸島でのバナナ | ニュースの現場で考えること
    morutan
    morutan 2007/02/24
    黒人とバナナについて
  • オーマイニュースの佐々木氏に対して | ニュースの現場で考えること

    9月下旬は、英労働党大会の取材でしばらくマンチェスターに滞在し、その後も休暇でロンドンを離れていた。きょうはもう、10月5日。ロンドンは朝から雨模様で、今も雨粒が落ちている。 前回のエントリ(記事)で、オーマイニュースのことに触れた。もうオーマイニュースについては書かないつもりだと言ったけれども、前回のエントリに対し、当のオーマイニュース編集委員・佐々木氏から反論を頂いたので、再び触れておこうと思う。 佐々木氏の反論「オーマイニュースの記事への批判に答えて」は、オーマイニュースとは違う媒体に書かれている。何度か繰り返し読んだのだけれど、私の言いたいことは、どうも十分に伝わっていなかったようだ。たぶん、私の拙い文章のせいでもあり、その点は申し訳なく思う。 オーマイニュースに対し、私が一番言いたかったことは、実は少し前のエントリ、「豆腐屋の四季」と市民型ジャーナリズム に書いてある。それを読ん

    オーマイニュースの佐々木氏に対して | ニュースの現場で考えること
    morutan
    morutan 2006/10/06
    佐々木さんがクオリティペーパー狙いなのに対して高田さんはシビックジャーナリズム系っぽいので議論がかみ合わない。。(鳥越さんもシビックジャーナリズム系)。シビックジャーナリズムのほうが新規性があるのだが
  • 「記事の質、最終的には『説得力』」。それはそうだが。 | ニュースの現場で考えること

    「自身の生活実感に照らして、「今の暮らしぶりは、どうも、根には今の政権の政策が間違っているからではないか」と思ったとする。大した根拠もないかもしれないが、そういう「生活実感に基づく意見」みたいなものは、日常には数多存在する。当たり前だ。ふつうの人は、毎日毎日、政党の政策を比較したり、経済の仕組みを考えたり、そんな小難しいことを考えながら生活しているわけではない。 で、その当人が「市民記者」となって、その媒体に記事を書くとする。そのような記事は、「説得力の有無」に基づいて評価するにふさわしい対象だろうか。 「オーマイニュース日版」に書かれた佐々木俊尚氏の記事<記事の質、最終的には「説得力」>を読んでいて、やや違和感を感じた。オーマイニュースに言及するのは、もうやめようと思っていたが、どうしても引っ掛かりがあったので、少しお付き合い願いたい。 佐々木氏の文章については、原文をお読みいただく

    「記事の質、最終的には『説得力』」。それはそうだが。 | ニュースの現場で考えること
    morutan
    morutan 2006/09/23
    佐々木氏の「オーマイは前提として左傾化しててその間の論理とばしてるからダメなんだよ」的言説に対して、「そういうおまえが前提としてウヨってんじゃん?」という指摘。佐々木氏はライト右翼で現実主義的なクオリ
  • 「豆腐屋の四季」と市民型ジャーナリズム | ニュースの現場で考えること

    少し前に書いた私の記事「どう考えても、ネットで言論はフラットにならない」について、スポンタさんがコメントを寄せてくれた。簡単に言えば「絶対的正義などというものは成立しえない」ということである。それは、当然にその通りである。「正義」であれ、「邪悪」であれ、古来、社会通念や道徳等もすべては相対的なものだ。そうした概念に「絶対」が付される社会は、実に気味が悪い。 そんなことを考えていたら、松下竜一氏の著書、「豆腐屋の四季」を思い出した。それがどれほどの著作であるか。例えば、ここのサイトを読んでもらえれば、と思う。その書評にこういう一節がある。 「日々の労働でくたくたになり、あくせく働くことをえんえんと繰り返す人間の生活――私もまた、社会人のひとりとして会社に勤める身であるが、最近つくづく思うのは、仕事以外の時間を見つけ出すことの困難さである。生きるというのは、こんなにも哀しいものなのか、と思う。

    「豆腐屋の四季」と市民型ジャーナリズム | ニュースの現場で考えること
    morutan
    morutan 2006/09/19
    いい文だな。高田さんのこういう視点は好き。 エンドロールに「すばらしい日々」(奥田民生)が聴こえる
  • どう考えても、ネットで言論はフラットにならない | ニュースの現場で考えること

    溜まった資料を読んでいたら、眠れなくなってしまった。日はもう、朝の9時だ。眠れず、資料も読み飽き、で、再び、「ネット言論がフラットである」という意見について、今晩もつらつらと考えていた。「ネット言論はフラットだ」という話は、私の理解度が浅いこともあるだろうが、この概念は抽象的で、なかなか分かりにくい。 それでも、私なりにまとめると、こういうことだろうか。「これまでは既存マスメディアを軸とした「絶対的正義」の言論が支配的だったが、簡便に情報発信できる『ネット』『ブログ』等を誰もが手にすることができる現代・将来においては、かつての絶対的正義は相対化され、その権威は崩れ、やがて言論界はフラットになっていく」 既存メディアに対する評価については、私もそう思う。種々の例外はあるとはいえ、既存メディアが、絶対的正義を振りかざしていた部分は相当にある。たぶん、それは病的ですらある(もっとも以前に何度も

    どう考えても、ネットで言論はフラットにならない | ニュースの現場で考えること
    morutan
    morutan 2006/09/05
    レベルではなく(強いていえば)レイヤーであり、クラスターなどで考えたほうが分かりやすいと思うんだけど・・(ネットワークの話だから)。高田さんの頭にはその概念がないか。。
  • オーマイニュース、始まる。 | ニュースの現場で考えること

    オーマイニュース日版が始まった。初日には、市民記者による記事が80近く掲載されたそうだ。アクセスも順調のようで、ページを覗きに行くと、画面が非常に重い。画面が重いということは、アクセスが多いことの裏返しでもあるから(もちろん技術的理由等もあろうが)、読者としては、つながりにくい画面をじっと待つ。つながりにくいと、余計見たくなるのだ。待ちながら、「画面が重いのはオーマイニュース側の戦略かもしれないなあ」と思ったり。だから、まだ、ほんの一部のページしか見ていない。 一部のページを見た中で、気になったことがいくつか。一つは、<ある日人男子留学生に「怒り」 中国大連の空の下、30女は吠えた!>という記事である。今現在、アクセスランキングは第2位で、すでに3万以上のページビューがあったらしい。気になったのは、記事の内容そのものよりも(内容も気になったが)、コメント欄に記された筆者自身のコメント

    オーマイニュース、始まる。 | ニュースの現場で考えること
    morutan
    morutan 2006/08/29
    オーマイ反応。「オーマイ速報」については東京一極集中じゃない形の発信を求める、とのこと。
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