「給食の調理中に排便した場合、責任者に『報告』すること」――。学校給食を原因とした集団食中毒の発生を受け、福井県若狭町が改定した給食センターの「衛生管理マニュアル」が、「再改定」を経てなお物議を醸している。 衛生管理を徹底するため、調理員に「排便報告」を求めるマニュアルの内容に、ネット上では「セクハラ」「パワハラ」ではないのか、との指摘が殺到している。 「調理時間中に排便しなくて済むように心掛けること」 今回の集団食中毒は、センターの調理した給食に付着したノロウイルスが原因で発生した。2016年5月19日か20日の給食を食べた児童や教職員ら100人以上が、食中毒と病院で診察された。センターは5月23日から業務停止となっており、再開に向けてマニュアル改定やトイレの改修工事など衛生環境の改善を進めていた。 食中毒の発生後に改定された新しいマニュアルは当初、調理員は「午前中はセンター内で便をしな