『シャーロック』のスペシャル版『忌まわしき花嫁』を映画館で見てきた。 いつもの現代版ではなく、ヴィクトリア朝を舞台にしたスピンオフということでどうなるんだろうと思って見に行ったら、途中でなんとヴィクトリア朝版は現代版シャーロックの夢だという構成で、まるで『インセプション』みたいな夢と現実を行き来してどっちが夢だかだんだんわからなくなるような展開になっていってしまった。さらにヴィクトリア朝版の展開は完全にシャーロックの夢なのでちゃんと解決もされないし、さらにけっこう夢の中のホームズは現実のシャーロックよりにぶちんで事件をきちんと独力で解決できなかったり、意外なシャーロックの自己評価の低さ(!?)が垣間見えたりするところは面白い。さらにヴィクトリアンの夢の世界ではワトソンがホームズものの作者で、ホームズの行動がかなりワトソンによって規定される。これはおそらく現代の世界でもシャーロックがジョンを