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ブックマーク / saebou.hatenablog.com (6)

  • サイモン・ペグのアイドル映画〜『ミラクル・ニール』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    テリー・ジョーンズ監督、サイモン・ペグ主演『ミラクル・ニール』を見てきた。 宇宙人の集団が地球を発見し、地球が救済に値するレベルの星かを決定するため、テストとして住人のひとりに全能の力を与えることにする。テストに合格しないと地球は破壊されるので、選ばれた人は責任重大だ。ロンドンに住んでいる学校教員ニール(サイモン・ペグ)がこれに選ばれ、何も知らない間に全能の力を与えられてしまう。さて、地球の運命やいかに… モンティ・パイソンとロビン・ウィリアムズがキャストに入っているわりにはどうってことない感じのSFコメディである。すごくつまんないというわけではなく、笑えるところもけっこうあるが、最後はバタバタしてていろいろ強引すぎ、あんまりよくできた話ではない。例えばかわいそうなレイ(サンジーヴ・バスカー)はいったいあの後ニールと仲直りできたのかとか、キャサリン(ケイト・ベッキンセール)が自分を魔法で騙

    サイモン・ペグのアイドル映画〜『ミラクル・ニール』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
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    mui2_beta 2016/05/03
    あうあう。これを見なくては!ペグたん!
  • 野心的だが、内容はちょっと…『シャーロック』スペシャル版『忌まわしき花嫁』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    『シャーロック』のスペシャル版『忌まわしき花嫁』を映画館で見てきた。 いつもの現代版ではなく、ヴィクトリア朝を舞台にしたスピンオフということでどうなるんだろうと思って見に行ったら、途中でなんとヴィクトリア朝版は現代版シャーロックの夢だという構成で、まるで『インセプション』みたいな夢と現実を行き来してどっちが夢だかだんだんわからなくなるような展開になっていってしまった。さらにヴィクトリア朝版の展開は完全にシャーロックの夢なのでちゃんと解決もされないし、さらにけっこう夢の中のホームズは現実のシャーロックよりにぶちんで事件をきちんと独力で解決できなかったり、意外なシャーロックの自己評価の低さ(!?)が垣間見えたりするところは面白い。さらにヴィクトリアンの夢の世界ではワトソンがホームズものの作者で、ホームズの行動がかなりワトソンによって規定される。これはおそらく現代の世界でもシャーロックがジョンを

    野心的だが、内容はちょっと…『シャーロック』スペシャル版『忌まわしき花嫁』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
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    mui2_beta 2016/03/01
    みたときのモヤモヤをピリッと指摘。なんでか『SHERLOCK』に出てくる女性キャラはキモチワルイんだよね。残念だけど
  • 画面の全てが女の心を映す〜『キャロル』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    トッド・ヘインズ監督の新作『キャロル』を見てきた。原作はパトリシア・ハイスミスの『キャロル』である。とにかくびっくりするくらいよくできている映画だ。 1952年のニューヨークを舞台に、ふたりの女性の恋を描いた映画である。離婚を控えた美しい中年女性キャロル(ケイト・ブランシェット)がデパートで働く写真家志望の若い娘テレーズ(ルーニー・マーラ)と出会い、恋に落ちる。ところがキャロルの夫であるハージ(カイル・チャンドラー)が独占欲を発揮し、キャロルの性的指向をネタに娘リンディの親権を奪おうとしはじめる。キャロルは窮地に陥り、一度はテレーズと別れようとするが… まず、監督であるトッド・ヘインズのこだわりがすごい。全体的にどの画面も完璧に美しく50年代風で、かつ意味のあるものに見えるよう計算し尽くされており、たいしたことが起こらないような場面でも細部まで緻密なので観客は気が抜けず、はっきり言って見て

    画面の全てが女の心を映す〜『キャロル』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
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    mui2_beta 2016/02/23
    もう一度、みたい。ほんとうに美しく、緻密につくられた映画だった
  • 悪趣味を正しく狙って正しく撃ち落とす、が…『キングスマン』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    マシュー・ヴォーン監督、『キングスマン』を見た。 舞台はイギリス。エージェント組織、「キングズマン」のメンバーが亡くなり、新しいメンバーをリクルートすることになった。ふだんはサヴィル・ロウの仕立屋のフリをしているコードネーム「ガラハッド」ことハリー(コリン・ファース)は、ちょっとしたトラブルをきっかけに亡くなったかつての戦友の息子ですっかりグレているエグジー(タロン・エガートン)をスカウトし、教育しようとするが… 上に書いたあらすじのさわりからわかるように、この映画はスパイ版『ピグマリオン』みたいな話で、作中に『マイ・フェア・レディ』へのオマージュ的言及もある。ヒギンズ教授に相当するのがハリーで、エグジーがイライザなのだが、エグジーはイライザみたいな上昇志向のあるワーキングクラスというわけではなく、公営住宅に住んでいて義父に虐待されているアンダークラス(UKでよく話題になっている、福祉に頼

    悪趣味を正しく狙って正しく撃ち落とす、が…『キングスマン』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
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    mui2_beta 2015/09/28
    わたしが求めるものが得られなかった理由が書かれてる記事でし
  • 史実vsコンセプトの戦い〜ヒュパティアの伝記映画『アレクサンドリア』 - Commentarius Saevus

    科学史DVD鑑賞会(ウエハラモノローグさんとオシテオサレテさんとid:sumidatomohisaさんが参加)で、レイチェル・ワイズ主演、アレハンドロ・アメナーバル監督の映画『アレクサンドリア』(2009)を見た。4世紀頃のアレクサンドリアでキリスト教徒に惨殺された実在の女性哲学者ヒュパティアを描いた伝記映画である。 で、この映画は猛烈に反宗教(とくに反カトリック)的でありかつフェミニズム的でもある映画である。監督(アメナーバルはチリ系スペイン人でゲイ)と制作スタッフはものすごい勢いでこの作品を現代ヨーロッパ情勢にとってrelevantな作品にしようと試みており、おそらくかなりちゃんと歴史を勉強した上でコンセプトのために意図的に史実を曲げている。当時のキリスト教徒が現代のムスリムのテロリストをイメージした服装で描かれており、これは若干政治的に問題ある描き方かもしれないがとにかく宗教一般を批

    史実vsコンセプトの戦い〜ヒュパティアの伝記映画『アレクサンドリア』 - Commentarius Saevus
    mui2_beta
    mui2_beta 2015/05/02
    あとで映画を見よう。気になってたんだ
  • モンティ・パイソンとシェイクスピアの歴史叙述を比較せよ!ダール・ラーセン『モンティ・パイソン、シェイクスピア、及びイングランドルネサンス演劇』 - Commentarius Saevus

    ダール・ラーセン『モンティ・パイソン、シェイクスピア、及びイングランドルネサンス演劇』(Darl Larsen, Monty Python, Shakespeare and English Renaissance Drama(Mcfarland, 2003)を少し前に読んだのだが、この間の歴史コミュニケーション研究会の映画研究発表会つながりで紹介しておいたらいいかもしれないと思うので簡単にレビューしようと思う。 書の序論で述べられているように、シェイクスピアとモンティ・パイソンの最大の共通点というのは、この二つは'Englishness'(イングランドらしさ)というもの、もっと言えばイングランド的ユーモアを象徴する、イングランド文化史上最も正典的なクリエイターであるということである。このはシェイクスピア及びその他の正典的な英国ルネサンスの劇作家たちの作品とモンティ・パイソンを演劇性、ユ

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