足を伸ばして、栃木県は栃木県立美術館「浅川伯教 巧 兄弟の心と眼」を見てきました。 浅川伯教(のりたか)と巧(たくみ)の兄弟は、大正から昭和初期にかけての朝鮮陶磁研究者です。この兄弟は、それまであまり評価されてこなかった李朝期の陶磁器に関心を持ち、詳細な研究をすすめ発表することで、李朝期陶磁器の魅力を多くの人々に紹介した功績があります。 この展覧会では、浅川兄弟が魅せられた陶磁器を始め、伯教が作陶した陶磁器や水彩画、巧が収集した木工品を併せて展示しています。また、2人と強いつながりを持ち、民藝運動の中心的な役割を担った柳宗悦との関わりも紹介しています。 …本来であれば、まず同展に出品されている李朝期陶磁の魅力についてご紹介するべきなのでしょうが、私が驚かされたのは2人の徹底した仕事ぶり。 ・朝鮮半島の北から南まで窯跡を踏査(同展には伯教が記録した地図も紹介)。 ・採取した破片は1点ずつ記録