W杯で優勝したスペイン代表、そしてバルサでも核となるのがチャビやイニエスタといった中盤でボールを散らせて、ゴール前にも現れることができる選手だが、バルサのカンテラからこういった選手が現れるのは決して偶然ではない。トップから下のカテゴリーまで一貫した指導を実践しているバルサ。そのため各ポジションで下から上がってくる選手はトップチームでしっかり当てはまるように同じプレーを繰り返してきている選手ばかりだ。 スペイン代表もバルサの7選手を中心に、他のチームの選手が足りない部分を補強することでW杯でも魅力的なサッカーを魅せたが、ヨーロッパ選手権を戦うU-19スペイン代表にもバルサから7選手が選ばれている。まさにバルサのプレースタイルがスペインのサッカースタイルとなっているのだ。その中でも特に大事な役割を果たすチャビやイニエスタタイプの選手。ティアゴ・アルカンタラ、ジョナタン・ドス・サントス、セルジ・
ワールドカップ決勝のオランダ戦を翌日に控えた10日、スペイン代表MFシャビ・エルナンデスは、スペイン代表と自身が所属するバルセロナのプレースタイルが似ていることを認めながらも、代表が「バルセロナだけのチームではない」ことを強調した。 「スペイン代表としてプレーできることを誇りに思う。確かに代表には多くのバルサの選手がおり、ベースとなるサッカーもおのずとバルセロナのものと似てくるかもしれない。だが、僕たちはバルサの選手だけからなるチームではない。スペイン全土が僕たちのサッカーを誇りに感じてくれることを願っている」 シャビはまた、決勝戦の鍵が中盤の主導権争いにあるとの見解を示した。 「両チームとも中盤に重要な選手がいる。中盤を支配した方が有利に試合を進めるのは明らかだ。決勝の鍵を握るのは、ボールポゼッションになるだろう。僕が物心ついたころから、スペイン代表は常に攻撃的かつ魅力的なサッカー
ワールドカップ決勝で、アンドレス・イニエスタは決勝点となるゴールを決めるとすぐに、青いユニフォームを脱いで下に着た白いTシャツに書かれた文字を示した。そこには、「ダニ・ハルケ、いつも僕らと一緒だよ」とあった。 ハルケはエスパニョールの主将に任命されたわずか1カ月後の昨夏、プレシーズンのイタリア遠征の前に急死した。イニエスタとハルケは、U−17、U−19、U−20、U−21とスペインの年代別代表でチームメートだった。 「ダニと一緒にいたかったんだ。彼を追悼するのに、これが最高のチャンスと思ったんだ」 イニエスタがこう話した直後、セスク・ファブレガス、ジェラール・ピケ、カルレス・プジョルが手に手にビールを持って会見場に乱入。「おまえは最高!」とチャントを始めると、イニエスタは満面に笑みをたたえた。 決勝点となったゴールについて、「まだ信じられないよ。チームにとってとても大事なあのゴールを決める
南アフリカ・ワールドカップでファイナルに進出したスペイン。カルレス・プジョールの本業はDFだが、彼はドイツとの準決勝で歴史的なゴールを決めて一面を飾っている。これまで、スペインはほとんどFWダビド・ビジャがゴールを決めてきた(総得点7ゴールのうち、ビジャは5ゴール。ほかのストライカーは得点を挙げていない)。だが、ドイツ戦で勝負を決めたのは、ゴールネットを揺らす専門家ではないプジョールだった。 しかし、ドイツGKマヌエル・ノイアーを打ち破り、スペインに初のW杯ファイナルの舞台をプレゼントしたプジョールのゴールには、一つの秘密があるという。プジョールは次のように話している。 「昨日のゴール? バルセロナで僕らがよくやっているプレーなんだよ。(ビセンテ・)デル・ボスケ監督がドイツのディフェンスについて話したとき、僕は彼にあのサインプレーを代表でも試さなければいけないと言っていたんだ」 「ドイツ戦
スペインを決勝に導くゴールをドイツ戦で決めたカルレス・プジョル。今大会後の代表引退を示唆しているベテランのディフェンダーにとっては最高のご褒美になりそうだ。 32歳になるプジョルは、決勝戦後に代表チームでの今後について決断を下すと話している。もし、そこで引退を決めるのなら、89試合出場でわずか3得点目が貴重なゴールとして永遠に記憶に留められるはずだ。 チームメートでサイドバックのホアン・カプデビラは、「これまで彼が代表チームに貢献してきたことを考えれば、ああいうゴールは彼にふさわしい。それが僕らを決勝に導いてくれたんだからなおさらだよ。ドイツ相手にコーナーキックからゴールを決めるのは難しいんだ。だからカルレスはとてもうまくやったと思う。こうした試合を左右するのは、ほんとうに些細なことなんだからね」と話した。 ■最新記事 ・ ・ ・ ・ ・
デンマークを破って決勝トーナメント進出を決め、喜ぶサポーターにガッツポーズする本田=24日、南ア・ルステンブルグのロイヤルバフォケン競技場(共同) サッカー・スペインリーグの強豪バルセロナが、南アフリカW杯日本代表MF本田圭佑(24)=CSKAモスクワ=獲りに乗り出すことになった。新たに就任したサンドロ・ロセイ会長が新プロジェクトの目玉として、本田の獲得を幹部会で厳命したことが4日判明。すでに水面下で、移籍金1300万ユーロ(約14億円)で打診するなど、金狼の超ビッグクラブ入りが現実味を帯びてきた。 日本が誇る天才レフティーの輝きに、スペイン最強クラブも黙っていなかった。本田獲得へ、バルセロナが本格的な動きを開始した。 「新会長が、新プロジェクトの目玉にW杯で活躍する4人を挙げている」。バルサに近いイタリア人代理人が明言した。 会長選の末、今月1日付で就任したロセイ新会長は、3日までにクラ
バルセロナのペップ・グアルディオラ監督がワールドカップ(W杯)開催地の南アフリカへやって来た。当然のように多くの報道陣の注目を集めた同監督は、W杯について「スペインが優勝することを願っているよ。この世代はベストにふさわしいからね」とコメントした。「この世代」には、多くのバルセロナの選手が含まれている。バルサからは8選手が招集され、新たに加入が決まったFWダビド・ビジャも含めて、6人の選手がスタメンとしてプレーしている。 ビジャが4ゴール、アンドレス・イニエスタが1ゴールと、バルセロナの選手がスペインの全ゴールを記録しているが、グアルディオラ監督は「この代表チームはバルセロナだけではない。ほかのチームの選手たちもおり、彼らはたくさん支えている。スペインはうまく初戦での敗北を乗り越えた」と述べ、次のように続けている。 「ビジャは素晴らしい選手だよ。我々が獲得したから優秀になったのではなく、彼は
フランス代表FWティエリ・アンリが24日、同国のニコラ・サルコジ大統領と面会し、南アフリカ・ワールドカップについて報告することになった。フランスは1分2敗でグループ最下位のまま大会からの敗退が決定。今大会最初の失態となり、内紛問題などが発生したことを受け、アンリは南アフリカで何が起きたのか、国のトップに示すためにプライベートな会談へ臨むこととなった。 サルコジ大統領との面会はアンリの方が望んだようだ。大統領府は「選手のリクエストに基づく個人的な面談」だと発表している。フランス代表のキャプテン、DFパトリス・エヴラは今回のフランスの失墜について、すべての真実を明かすと約束している。アンリのサルコジ大統領との面会は、その最初の動きと言えるだろう。 大会からの敗退が決まった22日、アンリはチームで唯一ホテルへと向かわなかった。すぐにでもパリへと戻り、サルコジ大統領と会うための準備をするためなのは
スペイン代表に8人を送り出しているバルサ。スペイン代表だけではなくバルサには各国代表選手が揃っている。W杯初日でいきなりそのバルサの選手達が活躍している。開幕ゲームとなった南アフリカ代表対メキシコ代表の試合ではメキシコ代表でバルサのDFマルケスが値千金となる同点ゴールでチームを救った。 メキシコ代表は試合開始早々から、バルサのカンテラで育ちトップチームデビューも果たした元バルサのジョバンニ・ドス・サントスを中心にゴールチャンスを作ったが、南アフリカに先制ゴールを許してしまう。後半40分、セットプレーから、相手DFの裏に走り込んだマルケスが落ち着いてトラップしゴール。メキシコ代表はいきなりの敗戦を免れた。 2試合目となったフランス代表対ウルグアイ代表戦では、ウルグアイ代表のフォルラン、ゴディンなどリーガで活躍する選手が多い中、バルサからはフランス代表のアビダルとアンリが出場した。アビダルは左
アルゼンチンのディエゴ・マラドーナ監督は、選手時代に最後に戦ったところから、ワールドカップ(W杯)を再開することになる。南アフリカW杯2日目、アルゼンチンはナイジェリアと対戦。マラドーナ監督にとって最後のW杯出場となった1994年大会、最後の試合もナイジェリアが相手だった。 その試合後にドーピング検査で陽性反応が見つかってから16年。ディエゴは戻ってきた。今度はアルゼンチン代表の指揮官として。そして、マラドーナ監督は自らの後継者、FWリオネル・メッシに賭けている。 「レオが今回のW杯で86年大会の私のようにインパクトを残せることを願っている。心から、彼がスーパーな大会を過ごし、完全に歴代最強の選手となることを望んでいるよ」 一方で、マラドーナ監督はメッシが所属するバルセロナのペップ・グアルディオラ監督について、「彼は頻繁にシャビと(アンドレス・)イニエスタを温存したが、一方でメッシを休ませ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く