「SAPの2027年問題」まであと3年と迫り、いよいよ独SAPのERP(統合基幹業務システム)パッケージの導入を支援するコンサルタントの不足が顕著になってきた。「ERPの刷新を依頼しようとしても、付き合いのあるITベンダーから『リソースがない』と断られ、途方に暮れている」。SAPのERPパッケージ「SAP ERP(ECC6.0)」を利用している製造業の情報システム部長はこう打ち明ける。 「SAPの2027年問題」はSAP ERPの標準サポート期間が2027年に終了することに伴い、SAP ERPのユーザー企業が一斉にSAPのERPパッケージのバージョンアップが必要になる現象を指す。SAPのユーザー企業は日本に2000社あるといわれている。商社や製造業など日本を代表する大企業を中心に導入されているため、2027年に向けて大規模なプロジェクトとして基幹系システムを刷新する企業が相次ぐ。 一方で日