5月27日に発生した全日空のシステム障害。国内線130便が欠航し、464便が30分以上遅延するなど約7万人に影響が生じた。終日混乱が生じ、約4億5000万円もの減収になる大規模なシステムトラブルとなった。6月にまとめた再発防止策に5カ月かけて取り組み、10月25日に技術的な対応が完了した。投資額は3億円。 システム部門の責任者である執行役員の佐藤透IT推進室長が、トラブル発生後初めて語った。詳しくは、日経情報ストラテジー1月号(11月24日発売)に掲載するが、その一部を紹介する。一連の対応で3kg痩せたという佐藤室長だが、ゆっくりと丁寧に当時を振り返るとともに今後の対策を語った。 この数カ月間でどのような改善策に取り組んできたのか。 障害の原因は、データセンターに置いた2つあるスイッチのうち、1つのスイッチ内にある制御回路のメモリが故障したことによるものだった。国内線旅客系のホストコンピュ
![初めて責任者が語る!全日空システム障害の対策と教訓](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)