「インドのIT企業の日本法人で働く」という選択肢 現在、中国とならぶ世界の成長センターがインドだ。とりわけIT分野におけるスキルは高く、オフショア開発の受注だけにとどまらず、欧米や日本への優れたIT技術者の輸出拠点としても存在感を示している。 タタコンサルタンシーサービシズジャパン株式会社(以下、TCSジャパン)は、インド最大のコングロマリット(複合企業体)であるタタグループの一員であり、日本で最初に活動を始めたインドIT企業として、1987年から日本の国内マーケットへ向け、サービスを提供してきた。今回はその経営トップ、人事マネージャー、そしてエンジニアそれぞれの視点からお話をうかがった。 アウトソーシングはもはや、単なるコストカットではない まず最初に思うのは、なぜインドのIT産業がここまで盛んになっているのかということだ。代表取締役社長の梶正彦氏に、この初歩的な疑問に答えていただこう。