米国内でデータセンターを稼働させた理由を教えてほしい。 米国進出の検討を始めたのは、1年半から2年前くらいからだ。そもそもYahoo! Japanは、米フェイスブックや米グーグルと戦っていかなければならない。ただフェイスブックやグーグルは、日本にほとんどデータセンターを持っておらず、データセンターのコストは日本よりも米国のほうが圧倒的に安い。彼らと同じ土俵に立つために、米国に進出する必要があった。 さらに詳しく言えば、データセンターの建物自体のコストは日本と米国ではあまり変わらない。だが電気代は米国のほうが圧倒的に安い。サーバーを大規模に稼働させるほど、日本と米国のデータセンターではコスト構造が変わってくる。まずはこの部分をフェイスブックやグーグルに合わせないと彼らには勝てない。今後は米国に移せるサーバーは移していきたい。 もう一つ米国に進出した理由は、BCP(事業継続計画)の観点もあった