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ブックマーク / okemos.hatenablog.com (33)

  • It was all a lie、全ては嘘だった。 - P.E.S.

    今年、2020年はアメリカ大統領選挙の年ですが、アメリカでは選挙は一つの産業として成立しています。2016年の大統領選挙では、連邦レベル(大統領、連邦上院議員、連邦下院議員)の選挙での総支出は65億ドルを超えました。この内、大統領選挙での支出がおおよそ24億ドル、上院・下院議員選挙での支出は41億ドルでしたが、2018年の上院下院議員についてだけの中間選挙では57億ドルを超えてしまいました。つまり、アメリカでは2年毎の選挙年には6000億円強のお金が選挙に使われるわけです。当然ですがこのだけの金額が動くとなると、専業の業界人たちが存在するようになります。彼らは日におけるような議員秘書などではなく、選挙のプロです。日でも選挙のコンサルタントとかいらっしゃいますが、アメリカではConsultant, Strategist、あるいはOperativeなどと呼ばれたりする人たちが政治系の記事を

    It was all a lie、全ては嘘だった。 - P.E.S.
    namawakari
    namawakari 2020/09/15
    トランプという覚せい剤喰らってラりってる共和党を見てて、どうなってるんだ?と思っていたが、60年代からそうだったと。あと、ニクソン政権は様々な意味で分岐点だったんだなと。色々と腑に落ちた。
  • ドナルド・トランプ:4兆ドルの人類への大惨事 - P.E.S.

    アイオワでの共和党予備選のある2月1日までもう一ヶ月半ほどになってしまいましたが、トランプは今だに共和党員の中で人気です。 (12月18日のRealClearPoliticsの2016 Republican Presidential Nomination) なぜトランプが人気になのかについては前に一度書きましたが、最大の魅力はやはり普通の共和党の政治家なら、というか当たり前の政治家なら言わないような事を言うからでしょう。そこら辺をある意味、表しているのが下の図です。 アメリカ政治報道では、政治家の発言が正しいかどうかをチェックするFact checkというのが行われてまして、この図はそのファクト・チェッカーの一人が今回の大統領選予備選候補者達と、あと有名な政治家について行ったファクトチェックの結果をまとめたものです。チェックされるのは目立っている政治家の目立った発言としてこのファクト・チ

    ドナルド・トランプ:4兆ドルの人類への大惨事 - P.E.S.
    namawakari
    namawakari 2015/12/20
    ″統計的に云々言えるようなものじゃないのですが、それでも一見して目につくのが共和党系政治家は民主党系政治家よりも嘘・間違いを述べる傾向があるという事です”
  • なぜドナルド・トランプは人気なのか? - P.E.S.

    ドナルド・トランプについてのとある記事を読みまして、下の様なブクマツイートをしました。 トランプ人気の理由は、トランプが反移民・親社会保障という、民主・共和両党の政治家が占めていないポジションを取っているからではないかという記事。特に共和党の金持ちスポンサーは親移民・反社会保障だからな。 / “The conserv…” http://t.co/T2qJSZblXU— okemos (@okemos_PES) August 28, 2015 すると私のツイートにしては珍しく非常に多いRTやお気に入りを受けましたので、その記事で書かれていたトランプの人気の理由について改めてブログで書いてみます。 アメリカの2016年大統領選はその選の投票が行われる一年以上も前の段階ですが、共和党の予備選へ向けた共和党内のレースが非常に盛り上がっています。というか、ドナルド・トランプが非常に盛り上がってます

    なぜドナルド・トランプは人気なのか? - P.E.S.
    namawakari
    namawakari 2015/08/31
    お茶会についていけない共和党支持者を捉える位置にハマったということか。
  • 政治と所得不平等 - P.E.S.

    とある論文を読んでましたら、分かりやすくて興味深い図がいくつも載っていましたのでそれらを紹介。論文はBonica, McCarty, Pool, and Rosenthal (2013) "Why Hasn't Democracy Slowed Rising Inequality?"*1、訳すると「なぜ民主主義は拡大する不平等を抑えてこなかったのか」。単純な中位投票者定理と、大抵の社会では所得の中央値は所得の平均値を下回るので有権者の過半数は平均以下の所得となる事に基づくと、民主主義においては再分配への傾向があり、これは所得不平等が高まれば高まるほど強くなるはずという公共選択論の比較的有名(?)な主張にも関わらず、民主主義国家においてここ数十年の不平等の拡大に対する再分配要求が強まらなかったのはなぜかということについての論文です。この論文の載っているジャーナルのトップ1%特集の一つで、これ

    政治と所得不平等 - P.E.S.
  • クルーグマン:中国、壁にぶつかる - P.E.S.

    またクルーグマンの翻訳です。今回はクルーグマンが中国経済の問題について書いてたので、訳してみました。クルーグマンは中国については以前から色々と批判的な事をかいてますが、中国の景気悪化について書いたのは初めてじゃないですかね? クルーグマンは90年代に東アジア金融危機が起こる前に、東アジア経済の経済成長鈍化の可能性についてのエッセイを書いた事がありましたが、今回はどうなりますかね。 誤訳・タイポ等ありましたら、コメント欄によろしくお願いします。 中国、壁にぶつかる 2013年7月18日 経済データなんてものは、その全てが奇妙なつまらなさを持ったSFの一ジャンルとみるのが良いようなものなのだが、しかし中国のデータは大抵のものよりもさらにフィクションじみている。秘密主義の政府、統制された報道、そしてこの国のとんでもないサイズを加えると、中国で実際に何が起きているのか判断するのはその他の主要国につ

    クルーグマン:中国、壁にぶつかる - P.E.S.
    namawakari
    namawakari 2013/07/19
    “中国の消費を抑え込んでいる主要な要因は、中国の家計が自国の経済成長によって生み出されている所得の大半を目にすることがなかった…国営企業がその大半を占める財界の中に溜まりこんでいたようだ”
  •  クルーグマン:よりマシな搾取へ - P.E.S.

    クルーグマンのブログポストの翻訳です。このポストで扱われている搾取とは、発展途上国での低賃金労働者が詰め込まれて働く工場、いわゆるスウェットショップ・搾取工場といわれるものについてです。そういった発展途上国の工場・労働環境の改善は欧米のリベラルの定番テーマの一つですが、クルーグマンはそれに共感しつつも、90年代にそれに結構批判的な文章(邦訳)を書いています。クルーグマンはリベラルですが、90年代にはアメリカリベラル派を怒らせる文章を色々と書いていたんですよねぇ。ただ、2000年代のブッシュ時代に入って以降、人の問題意識が変わっただろうと思ってまして(人もどこかで民主党と共和党なんて対して違わないと思っていたのに、ブッシュに目を開かれたと言ってたはず)、上の邦訳へ2010年につけたブクマで私は「論調を幾分変えるとおもうよ」と書いてました。といって人がはっきりそれに触れたわけではなかっ

     クルーグマン:よりマシな搾取へ - P.E.S.
  • ポール・クルーグマン: あの賃金を引き上げろ - P.E.S.

    hamachanさんがこのブログポストで取り上げている、クルーグマンの最低賃金についての新聞コラムの翻訳です。 追記:コメント欄でのoptical_frogさんの意見を参考に、といいますかopical訳の方が良かったのでのそのままいただきました(汗)。 あの賃金を引き上ろ ポール・クルーグマン 2013年2月17日 オバマ大統領はその一般教書演説のなかで多くの良い提案を述べている。残念ながらそのほとんどは予算の支出を必要とするので、下院を共和党がコントロールしている以上、それらが実現するとは考えにくい。 しかし、とある重要な提案については予算の支出が必要ない。最低賃金の7.25ドルから9ドルへの引き上げと、今後のインフレーションに合わせた上昇という大統領の提案だ。さて、となると問わなければならないのは、これは良い政策だろうかということだ。そしてその答えは、ちょっと驚きかもしれないが、明らか

    ポール・クルーグマン: あの賃金を引き上げろ - P.E.S.
    namawakari
    namawakari 2013/02/19
    “雇用と解雇にかかわる人間関係は単なる商品の市場においてよりも必然的によりずっと複雑”/複雑な現実を経済学的に捉えるためのモデル化・単純化だったはずなのに、それをガチで信じている人が多すぎるという現実
  • プレッパーズ、あるいは災厄(の妄想)に備える人々 - P.E.S.

    アメリカ時間で12月14日の午前にコネチカット州ニュータウンのサンディ・フック小学校で起こった銃乱射による虐殺事件では、20人の小学生と6名の職員が殺され、最後に犯人のアダム・ランザが自殺して終わりました。よく知られているようにこのアダム・ランザの最初の犠牲者は、小学校関係者ではなく、彼自身の母親ナンシー・ランザであり、またそもそもこの事件で使われた銃も母親ナンシーのものだったことは日でも伝えられています。ただ、そのナンシーが銃を、それも拳銃どころではなくアサルトライフルまで持っていたのは、彼女がプレッパー(prepper)と呼ばれるサバイバリストの集団のに属していたからだということはあまり報道されていないようです。 サバイバリストというのは、核戦争なり経済体制の瓦解などで現代の文明が崩壊した後の「無法の荒野で生き抜いてヒャッハー!とか叫びたい人」のことです。勿論、北斗の拳バイアスかかり

    プレッパーズ、あるいは災厄(の妄想)に備える人々 - P.E.S.
    namawakari
    namawakari 2012/12/25
    漠然とした社会不安に、陰謀論がかたちを与えた結果生まれた存在に思える。まったく知らない話だったので大変興味深い。/この話を笑える人は幸せな人である。
  • はっきり言っちゃいましょう、問題は共和党だって! - P.E.S.

    中道のシンクタンク、ブルッキングス研究所のトーマス・マン(Thomas Mann)と、保守派シンクタンクのAmerican Enterprise Instituteのノーマン・オーンスティンが書いたIt's Worse Than It Looksがワシントンで話題になっているそうです。このは、今のアメリカ政治の問題は共和党にあるという事を主張したで、詳細に述べられているという事を置いておくと、その内容自体は知っている人はとっくに知っていることですが、重要なことは保守派のシンクタンクメンバーも含めた著名な議会研究者がその事をおおっぴらに認めたという事かなと。いうならば、これまで誰も見ないですませてきたキッチンシンクの蓋をあけて見たような... 後もう一つは、共和党の過激な右傾化を見ないことにしてきたメディアの責任を追求している点です。その為なのか話題になっている割には、政治の販促の為

    はっきり言っちゃいましょう、問題は共和党だって! - P.E.S.
    namawakari
    namawakari 2012/05/17
    日米に限らず、もはやどこの国でも当てはまりそうな話。/ソ連という対抗軸を喪失したことが決定的だったのかも。/あんなアホな奴らのいうことなんか広まるもんか、と思っていた我々の甘さが彼らをつけあがらせた。
  • アセモグル・ロビンソン:収奪的エリートと労働組合 - P.E.S.

    収奪的エリートとはだれなのか?  ダーロン・アセモグル、ジェームズ・ロビンソン  2012年5月1日 Why Nations Failにおける我々の主張の鍵となるのは、充分なだけの政治的力を持った時、エリートは持続的な経済成長への害となる経済的制度や政策をしばしば支持するというアイデアだ。時には彼らは新しい技術を妨げ、時には社会の他の成員たちがその経済的ポテンシャルを実現するのを妨害する不公正な競争環境を作り出そうとする。そしてまた時には、他者の権利を侵害し、投資やイノベーションのインセンティブを破壊する。 <イタリック<The Economist>>誌のバトンウッド(Buttonwood)コラムが面白い質問をしている:こんにちの西洋経済においてその強欲なエリートとは誰だろうか? バトンウッドは、大きすぎて潰せないのに巨大なリスクを取る銀行家たちと、有権者として、そして時には組合をつかって

    アセモグル・ロビンソン:収奪的エリートと労働組合 - P.E.S.
    namawakari
    namawakari 2012/05/09
    “よっておそらく一般的に組合は、そして特に公務員組合は技術変化に抵抗する新しい収奪的エリートなのだろう”
  • アセモグル、ロビンソン:収奪的成長 - P.E.S.

    収奪的(Extractive)成長:マット・イグレジアスへの返答  アセモグル、ロビンソン、2012年4月10日 追記:「収奪的 Extractive」というのはアセモグルとロビンソンの、Why Nations Failの中で説明されている概念ですが、この記事の中では特に説明されていません。実は俺もこのを読んでませんので(汗)、俺も説明できません。ですがhimaginaryさんがこのを解説してられましたので、リンクを貼っておきます。なお、俺はExtractiveを「収奪的」と訳してますが、多分この言葉のこので使われている意味での邦訳は確定してないと思います。なので、himaginaryさんはExtractiveを「少数支配的な」と訳されていますから、注意してください。「収奪的」の方が短いのはいいのですが、どうも意味的にはhimaginaryさんの方が適切だとおもわれます。 Hung

    アセモグル、ロビンソン:収奪的成長 - P.E.S.
    namawakari
    namawakari 2012/04/28
    権力を脅かされない程度の成長なら特権的エリートは成長に力を入れる、か。
  • アセモグル、ロビンソン: 「不平等とケインズ経済学」 - P.E.S.

    クルーグマンと彼ののロビン・ウェルズがウォール街選挙運動から出てきたオキュパイ運動のハンドブック「オキュパイハンドブック」に文章を寄せました。同じく文章を寄せているアセモグルとロビンソンがこのクルーグマン/ウェルズの文章についてちょい批判的(?)なコメントを出してますので、訳してみました。まあ、アセモグルとロビンソンがクルーグマンと大きく政治的に異なっているとは思わないんですが(オキュパイハンドブックに文章を寄せるし)、できればクルーグマンが自分のブログで反論してもめたりしたら面白いなと思ってます(笑) 不平等とケインズ経済学  アセモグル、ロビンソン 2012年4月18日 ポール・クルーグマンとロビン・ウェルズがJanet Bryne編のオキュパイハンドブックに興味深い文章を寄せている。これはsalon.comにも再掲されている。(実は、このには我々も文章を寄せている。こちらのポスト

    アセモグル、ロビンソン: 「不平等とケインズ経済学」 - P.E.S.
    namawakari
    namawakari 2012/04/20
    “なんであれ、ケインズ経済学へのこの敵意の理由は未だミステリーだ”
  • アセモグル、ロビンソン:「法と強制では人の心を変えることはできない」か? - P.E.S.

    新著"Why Nations Fail"を出したアセモグルとロビンソンがおそらく販促の為に同名のブログを初めたのですが、結構な頻度で更新しています。アセモグルとロビンソンは政治経済学の分野で著名な経済学者/政治学者ですが、書いてる内容は理論偏重ではなくて読みやすく面白いかなとおもいますので幾つか訳していきます。 「法と強制では人の心を変えることはできない」 アセモグル、ロビンソン  2012年4月5日 これは最高裁がブラウン対教育委員会において人種隔離の学校制度は憲法違反だと判決を下した後、ドワイト・アイゼンハワー大統領がウォーレン首席判事に対して言ったとされる言葉だ。 しかし、ブラウン対教育委員会の判決は、画期的な連邦法である1957年と1964年の公民権法、そして1965年の投票権法とともにアメリカ南部の制度への弔いの鐘の音であるとされたし、そしてその通りであった。 ではアイゼンハワー

    アセモグル、ロビンソン:「法と強制では人の心を変えることはできない」か? - P.E.S.
  • 自己成就的ユーロ危機?(ちょっと専門的)  - P.E.S.

    イタリアの債務危機問題についてのクルーグマンのブログポストを訳してみました。 もし誤字脱字・訳し間違いなどがありましたら、コメント欄にお願いします。 自己成就的ユーロ危機?(ちょっと専門的) ポール・クルーグマン 2011年8月7日 おそらく明日にはユーロ圏において大きなアクションがあるだろう。よって、簡単な分析を少しばかりしておく。 大きな問題は、イタリア、そして多分スペインの危機を欧州中央銀行による債権購入でコントロール下におくことができるかどうか、なのだろうと考えている。これはこれらの国々の流動性、あるいは支払能力の問題として語られることがよくあるが、私はオブストフェルド風の自己成就危機の可能性を考えた方が良いと思う。(オブストフェルドは固定相場制においての平価切下げを考えていたが、そのロジックは単一通貨圏内での債務不履行にも使うことができる)。 ギリシャのケース、そしておそらくはア

    自己成就的ユーロ危機?(ちょっと専門的)  - P.E.S.
    namawakari
    namawakari 2011/08/08
    “、イタリアについて我々が見ているのは、債務不履行への恐れがまさにその債務不履行を引き起こすという自己成就的危機…そして、これはまさしく市場介入によって危機を回避することができるケース”
  • スキル向上による平等促進のためのポスト人種戦略 - P.E.S.

    少し前にクルーグマンの、賃金格差の問題はスキルだけを言っていても解決しないんだよというコラムを訳しましたが、そこでも書いたようにアメリカでは格差等の経済問題の解決策が求められる時、決まって言われるのがスキル、あるいは教育です。いろんな経済学者がその研究内容をあまり難しくない形で紹介するVOXというブログがありまして、そこにまさにそういったスキルの重要性を述べるエントリーが上がってましたので訳してみました。 スキル向上による平等を促進のためのポスト人種戦略 James J. Heckman 2011年3月20日 黒人と白人と間の格差はアメリカ社会の変わらない特徴である。この格差は人種差別というアメリカの問題のある歴史を思い出させ続けている。市民権運動から40数年たっても、アフリカアメリカ人の大部分にとって経済的そして社会的改善は痛々しいほどに緩慢である。 黒人男性の稼ぎは白人男性よりも25

    スキル向上による平等促進のためのポスト人種戦略 - P.E.S.
  • 財政赤字削減の時にあらず  クリスティーナ・ローマー - P.E.S.

    こないだ大統領経済諮問委員会(CEA)の委員長を辞めたクリスティーナ・ローマーがニューヨークタイムズに緊縮財政反対のコラムを書いてましたので、訳しておきました。誤字・脱字・誤訳等々がありましたら、コメント欄にお願いします。 追記:「コメント欄に」と書いたところで気がつきましたが、ローマーさんの名前はクリスチャンではなく「クリスティーナ」でした。ですのでその点を修正。 財政赤字削減の時にあらず  クリスティーナ・ローマー 2010年10月23日 財政赤字を削減するべきだという声が大音量で鳴り響いている。ブルードッグ・デモクラット*1、ティーパーティー共和党員、そして終末がくるぞの経済学者達が今すぐの行動を求めている。そして国外からの緊縮財政要求は更に騒がしい。 誤解はしないように。永続的で大規模な財政赤字は大きな問題だ。景気の良い時の政府の借り入れは民間の投資をクラウドアウトし、長期的な成長

    財政赤字削減の時にあらず  クリスティーナ・ローマー - P.E.S.
  • マクロ経済学の狂気 ポール・クルーグマン - P.E.S.

    ひさ〜しぶりになってしまいましたが、クルーグマンの翻訳です(実際は最近もいくつか翻訳してるんですが、道草にだけ載せてましたので。)内容は、そのタイトルがはっきりと示しているように、ここ数年続いているクルーグマンのマクロ経済学批判です。最初にでてくるローレンス・マイヤーさんはワシントン大学の学部長や連邦準備制度の理事を勤めていた経済学者です。 追記:ayakkaさんからのツイッターでのコメントを受けて、マイヤーの名前の不統一を正しました。ありがとうございました! マクロ経済学の狂気 ポール・クルーグマン 2010年10月9日イグレジアス経由。ローレンス・マイヤーがインタビューにおいて次のように述べている。 だから私はモデリングについて二つの伝統があると考えている。一つ目はより古い(classic)伝統だ。私はMITで教育された。ノーベル賞受賞者で、連邦準備制度理事会が当時使っていた大規模モデ

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  • 教育におけるインセンティブ、あるいは勉強ワイロ - P.E.S.

    アメリカのタイム誌に掲載された教育についての実験のレポートです。実験内容は、子供に勉強したら金やんぞ!と言ってみて、それでどれだけ学習するか見てみよう!というものです。さてここまで読んだだけで反射的に反感を持った人もいると思いますが、まあ判断は読んでからしてみてください。 ただ事前にいくつか言っておきますと、この実験の目的は教育におけるインセンティブの活用を理解することです。お金以外でも教育においては、成績評価は勿論、褒め言葉、賞状、賞品、なんらかの罰、さらには将来の就職・進学可能性など様々なインセンティブが使われています。勿論、理想としてはそういった外部のインセンティブによってではなく、子供達が自分自身望んで学習するようになるのが望ましいわけですが、まあ、子供は現実世界に生きてます。では、外的なインセンティブを使うとして、どこにどう使うべきなのか?この実験はその点についてある程度の答え、

    教育におけるインセンティブ、あるいは勉強ワイロ - P.E.S.
  • お勧めは年上女性! - P.E.S.

    ちょっといまさらのネタではありますが、今年のバレンタインディも涙にくれたOkemosです。 さて、当ブログP.E.S.はその紹介にもありますように、政治、経済、SFネタの翻訳をやっておりますが、裏のテーマは婚活です...いや、90%くらい誇張が入ってますが、婚活とか考えなきゃとか思っているのは事実です。なのにも関わらず、はてブのランキングなどをみると、婚活での「うわー、女コエー!」なネタなどが時々ランクインしていまして、わが足を躊躇させます。 ところでアメリカ男女マッチングサイト(一応、出合い系って、ことになりますか)のOkCupidってのがあるんですが、ここがブログをやってまして、自分のところの会員のデータを使った分析を色々とやっています。その2月16日の分析が「男ども、年上に目を向けろ!(若くて綺麗な子なんてどうせ無理なんだから!)」というものでした。私は知的なお姉さま好きですので、

    お勧めは年上女性! - P.E.S.
    namawakari
    namawakari 2010/02/21
    “それから男性諸君、年上だからといって、女性はみんな誰も彼も結婚をあせっているとは限らない、という事も言っておきたい”
  • なにが良い教師をつくるのか? - P.E.S.

    一応、教師をやってまして、日々、うーん、こんなんでいいんだろうか?と思いながら、講義をしてます。それなりに生徒の受けはいいんですが、でもどれだけ彼らが学んでくれているのだろうと考えると疑問が。というわけでThe Atlantic誌のこの教育についての記事に興味を惹かれ、訳してみました*1。文中のティーチ・フォー・アメリカの行動、なんについても必ず批判はありますから、きっとこれにも批判はあるんでしょうが、俺には実証に基づいた理想主義としてとてもよいもののように思えます。色々ありますけど、こういうことが行われているのがアメリカのとても良いところだと。 それにしても、良い教師になるには停滞せず、常に向上・変化していく意識を持たなきゃいけない、のは当然なんだけど、やはり実際にやるのは難しい... 何が良い教師をつくるのか?  アマンダ・リプリー 2010年 1/2月号 2008年8月25日*2、二

    なにが良い教師をつくるのか? - P.E.S.
    namawakari
    namawakari 2010/01/31
    “優れた教師は、と彼は結論づけた、いつでもそのやり方を再評価しつづけるのだ”/これがすべて正しいとは思わないが非常に興味深い。/行政の金でこういうことが出来るのがアメリカの「強さ」だなあ。