「パワーポイント」をはじめとした完成度の高いツールには「BDT("Baka Demo Tsukaeru"の略)特性」が備わっている。BDT特性が不十分なツールは、出来が悪いか発展途上かのどちらかなので、それをあえて使う際には必要以上のコストを覚悟しなければならない。かといって、BDT特性が十分であれば誰にとっても都合がよいということにはならない。理想的なBDT特性を備えるツールを使うユーザには、別の意味の覚悟が求められることがある。 ある種のソフトウエアには、それを使えることを公的に示すための資格があったりする。じつは、そのソフトウエアが「じゅうぶんに使いにくい」からこそ、その種の資格の価値が認められるというところがある。普及しながら改善されてゆく過程で、ソフトウエアは「BDT特性」を獲得する。最終的に、そのソフトウエアを操作できることを示す資格は意味を失う。こういう資格はこれまでもあった