動画配信の雄、米ネットフリックスの「成長神話」に陰りが見え始めた。17日に発表した2019年4~6月期の有料会員数の伸びは270万人と会社予想の半分程度にとどまり、米国では8年ぶりの減少に転じた。失速の主因は視聴料の値上げ。同社はコンテンツが充実する7~9月期には回復を見込むが、米ウォルト・ディズニーなどメディア大手の参入も控えており、高速での成長を続けられるかは不透明だ。 「値上げをした地域で解約率が高まった」。ネットフリックスのスペンス・ニューマン最高財務責任者(CFO)は会員数の伸びが予想していた「500万人」に届かなかった理由を問われ、こう説明した。 世帯普及率が5割を超える米国で1月に13~18%の値上げをした。利用者が最も多い「標準プラン」の場合で月11ドル(約1200円)から13ドルに上げたところ、加入者数を解約者数が13万人近く上回った。米国での会員減は動画配信とDVDのレ