『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の公開日が【12月20日(金)】に決定しました🕊もう少しお時間をいただきますが良質な作品をお届けできればと思います。 そして本日、桜舞う🌸"特報第2弾"も解禁。#いくつもの片隅に で描かれ… https://t.co/Y0VLW5b9Jw
片渕須直監督・こうの史代原作『この世界の片隅に』の映画評。『図書新聞』2016年11月19日・3279号、8面。
映画「この世界の片隅に」の各地の上映会場に出向いてイラストを描き続ける熱烈なファンがいる。その原画を並べた「#今日の水口さん展」が、呉市立美術館別館ギャラリーで開かれている。30日まで。 彼の名は「水口マネージャー」。主人公すず役で声の出演をしたのんさんを「あまちゃん」時代から応援する。ドラマに登場するマネジャー水口琢磨にちなみ、自らそう名乗るようになった。映画のロングランが続く中、映画館や催しなど各地に出没し、この映画を79カ所で延べ154回鑑賞してきた。2017年はじめごろから、ファンが「#今日の水口さん」とハッシュタグをつけてツイッターに投稿し始めた。今ではちょっとした有名人だ。 「公開1周年」「舞台あいさつ100回」といった節目や、「こうの史代原画展」「文化庁メディア芸術祭」など作品が取り上げられる催しなどにも出向き、登場人物などを色鉛筆で温かい筆致で描く。その原画88点や説明パネ
「この世界の片隅に」でわたしたちがまず引き込まれるのは、幼いすずが船を下り、風呂敷を背負い直す場面だろう。わたしは原作を読んだときにまずこの小さな所作を描いた3コマに引き込まれたのを覚えている。 【図1】 1コマ目、すずは力まかせによっこらせと背負うのではなく、固い壁に風呂敷を壁に押し当てるという謎めいた所作をする。しかし2コマ目で、その所作にはちゃんと訳があって、風呂敷をちょうど肩に来るような高さに押し当てていたのだと分かる。なぜならそのコマでは、すずが自分の背中と壁とで風呂敷を落ちないようにはさんでおり、風呂敷の布の余った部分がちゃんと首の前に来て、すずはちょっとだけ壁に体重を乗せて(このコマの、足の位置の描き方が実に巧みで、胴体がわずかに壁側に押しつけられている感じが出ている)、落ち着いて風呂敷を結わえている。3コマ目で歩き出したすずの左足の下駄の裏は、この小さな一仕事を終えたあとの
作品の細部にまでこだわって描写する監督・片渕須直。作品の細部を読み解こうとする研究者・細馬宏通。「この世界の片隅に」をめぐって、この二人のトークセッションが行なわれた。聞き手も受け手も、ものすごく細かいところについて語っていて、思わず「こまけー!」と声が出そうになるのだが、しかし読めば読むほど、原作も映画も本当に丁寧に作られた作品であることがしっかりと伝わってくるトークになっている。観客は原作と映画はすでに見ているという前提でのトークなので、未見の方はまず作品を味わってから読まれることをおすすめします。 (2017年1月28日、京都・立誠シネマで行なわれたトークセッションを再構成したものです) 「はだしのゲン」を2巻から読んだこうの史代 細馬 あの映画を拝見して、まず「監督はすごくマンガを読み込む人だな」と感じたんですね。それも単なるマンガ好きでパッパパッパ読んでるということじゃなくて、細
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く